「アフィリエイトは強みや個性を活かせ!」とよく言われます。実際に間違ってない事実ですが、同時に人を困らせる言葉でもあります。
自己分析や会社を選ぶ時にも、自分の得意分野は何か考えますよね。得意分野だったら自信があるし、緊張も失敗もしにくい所です。
1つだけ挙げるように言われたら、私は「人の気持ちを見抜くこと」と答えます。相手がその時にどう感じたかを、ピタリと言い当てることが何度もありました。
私は特別な分析力や思考力は持っていないと考えています。振り返ると、ただ感覚的に来る「直感」で相手や状況を測るケースが多かったですね。
自分の強み、即ち得意分野とは何か? これが見つからないと人は困ってしまいます。得意分野がない人にアフィリエイトは不可能なのかと。
アフィリエイトはジャンル選びで躓きやすいですが、それは自分の得意分野が分からないことも大きいです。得意分野でないと上手くいきにくい。
アフィリエイトは誰もが取り組めるビジネスです。一方で得意分野を活かさないと難しいのも事実です。
銀行で働く人は金融の知識を持っています。一般人より金融ジャンルで有利な筈です。一般人が金融で戦うなら、彼らをライバルとしなければなりません。
得意分野を見つけないといけないのは、こうしたライバルとの競争で不利になりやすいからです。得意分野がアフィリエイトで重要なのは分かると思います。
ではどうすればいいでしょうか? 簡単に得意分野が分かるならこの話は終わりです。見つからない人も多いので、検索で引っ掛かる言葉になっています。
私も最初は、アフィリエイトに必要な得意分野なんてないと思っていました。そこから始めて今に至ります。貴方にも得意分野は必ずあるのです。
そもそも得意分野とは何でしょうか? まずそこから考えた方が迷いが無くなると思います。得意分野の意味が分かれば、見つからないと諦めなくても良くなります。
また、得意分野を見つけても上手く活かせないケースも多くあります。使えないと得意分野は宝の持ち腐れになります。
例えば無趣味とか、人に自慢出来ないような習慣を持っている場合です。これをアフィリエイトのテーマやジャンルに使うのは、かなり勇気や知恵が要ります。
こういうケースでも考え方次第です。活かし方さえ見つかれば、どんな得意分野も意味を持ち得ます。
野菜を単に食品とだけ捉えるのは良くありません。野菜と関連付けられる要素(サプリメントや美容品など)を見ることで、キーワードやジャンルの幅を広がります。
得意分野もこれと同じです。直接的には無理な場合でもOKな考え方。急がば回れ的な精神が、アフィリエイトの得意分野では必要になります。
アフィリエイトで問われる得意分野。これについて考えてみましょう。見つからない、そんなものはないと嘆く人には効く内容だと思います。
目次
アフィリエイトで得意分野は大いに使える

よく言われるのが、「アフィリエイトは得意分野で勝負しなさい!」です。これは正しい言葉ですが、もう少し補足を入れた方が親切だと思います。
実際に稼げるのは、得意分野を使ってアフィリエイトしている場合が多いです。但し、直接的に得意分野を出せないパターンも考えられます。
アフィリエイトと得意分野。これの考え方を掘り下げてみましょう。
得意分野=自分の戦える場所
貴方は得意分野がありますか? こう聞かれた時にパッと浮かぶものが得意と言っていいです。考えてから出て来るものよりも確実に得意と言えます。
私の得意なことは、明晰夢を見ることです(笑) 嘘みたいですがこれは本当で、意識すれば大抵の場合は見たい夢を選んだり、夢の中で意識的に動けたりします。
得意分野とは、人より優れた自信がある所や、好きや興味が高じて生まれた領域であるケースが多いです。これなら自分もやれると胸を張れると思える分野。
鳥なら空で、魚なら水中が得意分野と言えます。ここなら誰にも負けないと言える世界であり、実際に生き残れる可能性が高い分野となります。
鳥を水中に入れたら多くは苦しみます。魚は地上に上げた時点で死んでしまいます。自分が苦しくて力を発揮出来ない所は得意分野とは言いません。
自分が戦える・生きれると感じる場所。それが得意分野と考えて問題ありません。
得意分野は間接的にも使える
得意を活かせ!と言うと、多くは直接的に活かそうと考えます。自分が管理栄養士なら食品や料理、管理栄養士の資格などをテーマに選ぶでしょう。
ではここで、ダイエットをジャンルとして扱うと仮定したらどうでしょうか?
ダイエットは別に食事とイコールではありません。運動や睡眠もダイエットと関係性が強いです。ダイエットという言葉には、隠れた関連キーワードが多くあります。
仮にダイエットを選ぶとしても、食事とあまり絡めないでブログを書くことは可能となります。食品や料理に強い管理栄養士で無くても可能なジャンルです。
では管理栄養士の強みは何か? それは食品や料理になりますが、これを別のジャンルと絡ませればいいのではないでしょうか。
例えば医療や病気。これは食事と深く関わりがあります。病院食は管理栄養士の指導で作られているケースが多いです。
病気ごとに食べれられる食品や、使える塩分などに違いがあります。これって管理栄養士のような人で無いとなかなか難しい話だと思いませんか?
カロリーや塩分量の計算、栄養バランスや食べる回数・時間など、気を付けないと不味いポイントは多くあります。すぐに分かる管理栄養士は強いと分かりますね。
ダイエットもこの特性が活きます。人ごとに違う体質や適性に合わせた食事メニューを考えられるのは、間違いなく管理栄養士の強みです。
直接的だと「料理・管理栄養士への道」というテーマだったのが、「ダイエット」や「病気」のジャンルへと換えられます。間接的だからこそ開ける道ですね。
こうした間接的に得意分野を活かす意識は、色々な場面で使える考え方だと思います。
アップデートで苦しくなった「健康・医療」や「法律・弁護士」の情報も、別のジャンルへ役立てられる。それが間接的な得意の活かし方となる筈です。
アフィリエイトの得意分野の見つけ方。ないと感じた時は?

自分に得意分野はない。こう思う人は意外と多いです。私も以前は、アフィリエイトに使える得意分野なんてないと思っていましたし。
どんな人にも得意分野は存在しています。ないと感じるなら振り返りが大事です。そこに必ず、アフィリエイトで勝負出来る得意分野は潜んでいます。
得意分野がないと思った場合、どうすればいいかを書いていきます。アフィリエイトジャンルやテーマ決めに使える筈です。
経験から振り返る
生きている限り、何かしら出来たことはある筈です。人よりも優れていると感じたものが、自分の得意分野と考えられます。
子育てで子供に懐かれる人は、子供と触れ合える能力や優しさを強く持っています。子供を惹き付けることが得意分野と言い換えられるでしょう。
人望とは、黙ってても人が集まって来るスキルとも言い換えられます。カリスマだったり、応援したくなる人には人望が必ずあります。
人気商売という点ではアイドルや芸能、政治は似ていると言える。人気商売はいかに人望や応援を味方に付けるかが大事です。不人気だと勝てないし、稼げません。
このように、何でもいいから自分が得意だったり、人に勝ると思えるもの。それが自分の得意分野となります。
好きや興味からも見つかる
自分の得意分野は、「ちょっとでも興味・関心を持てること」から見つかる可能性もあります。無関心なものはスルーしてOKです。
「興味のあること」なんてないよという人は、自分が普段から何をしているかを振り返ってみましょう。仕事や勉強の他、食事や家事なども含みます。
例えば卵料理が好きとします。1日1個は卵を食べる習慣があり、余程のことが無い限りは食べるという設定だとします。
卵は色々な料理に使われます。卵の姿が見えないお菓子や加工食品にも、卵は幅広く使われるレベルです。使わない食品の方が希少かもしれません。
卵料理も様々で、自分がどんな時に何を食べたくなるかという質問をしてみます。すると朝は目玉焼き、昼はオムレツ、夜は蟹玉あんかけという答えが返って来ました。
ここで目玉焼きやオムレツに使う調味料は何かとさらに聞いてみる。また、嫌いな卵料理や調理法はあるかと聞いてみてもいいと思います。
こうした問答の中で、自分が好き・興味のあるジャンルやテーマが見えて来ます。この例でいけば、卵とその料理全般を語るブログやサイトが作れるでしょう。
温泉卵のようなゆで卵もあれば、固ゆでの卵が好きという人もいます。それぞれに合わせた調理法や食べ方、卵の選び方やブランドなどを調べて纏めていく。
そうして卵のことはこれを見れば分かる!というブログやサイトにしてしまえば、良い卵を求める主婦や食費を抑えたい人が訪問するでしょう。
卵は安くて良好な栄養バランスを持つ、準完全食と呼ばれる優秀な食品です。健康や食費面で優れた卵を求めない人がいないことはまずあり得ません。
自分に得意分野がないと感じたら、僅かでもいいから関心や好きだと感じるものを探し出してみる。そこから得意分野を見つけられる筈です。
得意分野がないと諦めなくていい理由

それでも得意分野が見つからない。そう思ったなら発想を逆転させましょう。得意の反対から得意分野を見つけ出すのです。
即ち、苦手や嫌いなもの。得意とは真逆の筈のものから、得意分野を見つけ出す考え方です。これならないなんて思わなくても済むと思います。
得意分野がないと諦めなくていい理由。それを深堀していきますね。
苦手や嫌いから見つかる場合もある
苦手だったり、嫌いだったことも記憶に残ります。人は良い記憶より、悪い経験を印象深く感じるように脳が出来ています。
目上から怒られて嫌だったり、不当な扱いや言葉に怒りや悲しみを覚えたり。そうしたネガティブな記憶は幼少期からずっと覚えている傾向があります。
それは人の脳が、自分の体験から来る危機やトラブルに対応する為に、悪い記憶を長期的に保持し続けるからです。個人差はあるけど脳は基本的にネガティブな性質です。
逆に言えば、嫌いな分野や苦手なものはよく覚えていることでもあります。それを取っ掛かりにするのも有りではないでしょうか。
どうでもいいことには関心を持たないのが普通です。イベントや仕事の内容は覚えていても、1週間前に食べた夕食のメニューは思い出せないのが人です。
自分が悩んだことや苦しみ、それを実体験を交えて掘り下げてみる。勉強が苦手だった原因を探り、勉強法や対処の仕方を見つけ出してみるイメージです。
TOEFLやTOEICで、高得点を取れる人がいるとします。その人が英語の学び方を教えたり、良い教材をアフィリエイトブログで宣伝する設定です。
昔から英語が得意だった人が多い印象ですが、中には英語が全く出来なかった人がやるケースも見られます。元は英語が苦手なのに、そのジャンルでアフィリエイトをしている矛盾です。
学生時の英語の評価はボロボロでTOEICも得点が取れなかった人が、どうして教える側に回れたのか?
そこもビジネスチャンスと言えると思います。英語が苦手だったからこそ分かる、ユーザーの悩みや躓くポイント。それを経験や実感を交えて話が出来る筈です。
名プレイヤーが名監督になるとは限りません。選手としてはダメでも、監督や指導者になって大成する人もいます。
英語が苦手で悔しい気持ちは、同じ悩みを抱えていた人の方が理解出来ます。元々得意な人より、教え方や教材選びでユーザーに評価される可能性もあり得ます。
そうした苦手や嫌いを逆に武器にしてみる見方。自分の得意を見つけられないなら、発想を逆転させるのもいいと考えられます。
育てて得意分野にするのも有り
アフィリエイトをする上で、最初から得意分野のジャンルやテーマを選ぶ必要性は全くありません。得意分野の方が結果が出やすいという話になります。
嫌いや苦手分野でも言えますが、要は育てて自分の得意分野を作るということです。少しずつ知識や経験を増やしていけば、興味→得意へと変化させられます。
初めから勉強が得意だった人はいません。スポーツをしてみたから、運動が好きで得意になったパターンが多いです。関心→得意へのステップを必ず踏んでいます。
「ユーザーにとって価値や共感を感じる情報や商品」。これを宣伝するのが、アフィリエイトの基本となります。初心者目線だからこそ刺さるものもあります。
初心者の気持ちや観点を最も分かるのは誰でしょうか? 同じ立ち位置にいる初心者ですね。上達する程に忘れがちな「初心」を色濃く持っています。
例えば記事が書けない人に書ける人が教えるとします。その時にどんな指導が望ましいでしょうか?
答えは初心者の目線に合わせ、1つ1つクリアして進めていくやり方です。作業や仕事が早いというのは、この過程を省略したり、効率化しているから成立します。
まずワードプレスのテーマ(ブログやサイトの外観)を決めないといけませんが、初心者はここで早速躓きます。
稼げる構成と言われても、具体的な流れや中身は知りません。ただ情報を置くだけでは読まれにくい。画像や写真の設置も不明です。
キーワード選定も迷います。記事やページの検索流入はキーワード選定がほとんどですが、何を基準にすればいいかが分かりません。
初心者は書く前で既に迷っています。手を引かないと先には進めません。書く段階に入ってからも迷うことばかりです。
見出しの使い方、タイトルとキーワードの関係、画像の説明、ライバルチェックやリライトなどなど。知っていれば楽ですが、知らないと全く手が出ません。
初心者は中級者以上と比べれば、目隠しされたまま進んでいる状態です。目隠しを取らないと活動しにくいので、それを外す指導が要ります。
このように初心者が躓きやすい所や、抱えやすい悩み。これに答える情報や話がほしくなります。これは初心者の方が親身になって話せる筈です。
上に行く程、下だった頃の気持ちは忘れてしまいます。視点も自然と上からになるので、下の人達に必ずしもマッチした発信にならないケースも出て来ます。
「自分には当たり前で、伝える必要を感じない情報」。これを取り上げてもいいと思います。それが初心者や感心を持ち始めた人向けの話になる可能性が高いからです。
そうしてインプットとアウトプットを繰り返す内に、段々と自分の知識やスキルが上達していきます。いつしか興味が得意へと変わっていく筈です。
また、上級者であってもジャンルやテーマに関する知識を全て持っているとは限りません。情報や商品は新しいものが常に出て来ます。
上級者でも学習や変化への対応は欠かせません。怠ると質の陳腐化や商品の劣化が起こります。リアルの社会で起きることと本質は同じです。
「得意分野が無い人にアフィリエイトは無理」は正しく無く、「興味・関心のある分野を得意分野に育て上げる」ことが真理なのだと思います。
プロになるのは将来でいい
アフィリエイトに限らず、情報発信は相手への価値提供が本質となります。提供の対価が紹介手数料というお金です。
全くの初心者が情報発信をしても「価値」は創造出来ます。その「価値」が、より多くの層に通じるコンテンツに成長していけば、プロで無くても稼げるようになります。
例え今は、上級者から見たら笑われるレベルのコンテンツしか作れなくても、蓄積や継続を重ねたら上級レベルへと達していくと思います。
「初級者から上級者まで、広く価値を感じられるコンテンツ」まで成長すれば、その分野やジャンルの専門家となったも同じと考えていいです。
最初は自分に近い初心者しか相手に出来なかった人が、上級者も含めた幅広い層を対象に出来る。そうすれば稼げる金額も大きくなります。
勉強と言うと強制感がありますが、知識やスキルのインプットと考えたらゲームチックになります。スキルやレベルを詰め込んで強化するイメージです。
ゲームでは最初は行ける場所も僅かで、プレイヤーのレベルもスキルも貧弱です。やり込んでプレイヤーを強くし、出来ることや行ける場所を増やして攻略します。
ゲームをするように学び、発信する。こう見ると誰でも出来そうな感がしませんか?
ゲームは自発的に皆やりますよね。人から言われなくてもプレイし、飽きるまで継続出来ます。この継続を引き出せるかが上達の鍵になります。
継続に結び付く1つの要素が興味・関心です。無関心な分野に人は集中力も継続力も持てません。興味から継続の1歩目が始まります。
アフィリエイトはブログやサイトを育てる必要があります。育たないと稼げません。育てるには継続がどうしても必要になります。
1つでも興味のある分野を見つければ、後はいかに関心のある物事だけを拾っていけるか。
そこから収益化出来る媒体が生まれて来ます。そうして興味が得意へと変化し、多くの層に刺さる中身へと成長していくきっかけにもなる筈です。
稼げればアフィリエイト自体が楽しくなります。結果が出ると人は嬉しいからです。それが更なる自分の関心の範囲を広げ、得意分野が増えるという好循環も生まれて来るでしょう。
継続が将来のプロを作る。最初はプロで無くてもいい背景はこれになります。
アフィリエイトで人が輝く能力を考える

初めから得意で無くても、価値の提供は出来ます。アフィリエイトは価値や意味を人に届けることで、対価を得られるビジネスです。
得意分野は新しく生まれるものでもあります。自分の得意分野を見つけたり、育てることで戦えるフィールドは広がっていく。
人が人に届けることやもの。これがアフィリエイトの意義や価値と繋がっています。詳しく言えば、人の持つ能力が人にメリットをもたらしています。
アフィリエイトで活きる人の能力。これを最後に考察して締めとしましょう。
人の強み→アナログとデジタルの相互変換
人と機械。創作ではよく扱われるテーマですが、現実に起こるとどうなるかを考えてみます。
機械が得意なことは何でしょうか? 機械化されたことで、社会はどう変わったかを考えれば分かりやすいと思います。
産業革命から始まる機械の発達は、物を安価に大量に生産することを可能としました。また、人だと必ず起こる、ロットの質のズレも解消していきました。
同じ人が同じように作っても、毎回同じ結果を得られる物を作るのは不可能に近いです。限りなく似た物であっても、微妙な違いがどうしても生まれます。
機械は同じ物を作り続けることに定評があります。時には品質がズレたロットも出ますが、大部分は同じと断定出来る程の質を備えた物を生み出せます。
作るスピードと一定の品質の担保。これが人に圧倒的に勝る機械の強みです。機械は電気や燃料さえあれば動かせる上に、人よりも休み無く動くことが出来ます。
壊れても部品を取り換えれば済み、病気にもならないのが機械です。人は疲れや老化とは無縁ではいられません。命は取り換えられないものです。
こう見ると、機械は人より生産において優れていると分かります。社会の多くの仕事は生産を伴うので、機械に任せた方が効率よく世の中を回せると言える。
昨今言われているAIやシンギュラリティも、機械の特性の延長線上にあります。思考まで機械が入り込んだ時代が近未来と言えるでしょう。
では人の良さとは何でしょうか? 人と機械の比較から分かることがあります。人は個人差はあれど、共通して機械より優れた面を持っています。
その1つが「アナログとデジタルの相互変換能力」です。特にデジタルをアナログに変換するのは人の強みだと思います。
アナログとは、情報を連続した量で表示することを指します。デジタルは対照的に、とびとびの最適化した量に換えて表示するものです。
例えば画像認識の技術があります。顔や指紋、人の輪郭などを機械が読み取り、データ化して認証することで鍵の役割を果たす技術がそうです。
これは画像や映像という「アナログ」な情報を、機械がデータや数値という「デジタル」に変換して認識している形です。音声認識などもこれと同じ機構を持ちます。
では逆に、数値やデータというデジタルをアナログに出力するのはどうでしょうか?
ここで言えば、デジタル化して認識した情報から、元の画像や絵を描けるかという話になります。音声認識なら元の声や音を再現出来るかということです。
全く元の情報に変換するのは人でも難しいですが、近いものは実現出来る筈です。これが元になったものだと分かる程度には復元出来るでしょう。
考古学や鑑定などの分野は、人の持つデジタルをアナログに換える能力が活かされています。警察でも残された情報から犯人や被害者の特定をしますね。
機械にはこれが難しいと思います。機械はデジタルは認識出来ても、アナログを紡ぎ出すのは難しいからです。骨を見て時代や背景を推察出来るのは人間の強みでしょう。
言葉や音から漫画を描いたり、数字やイメージから音楽を紡ぎ出せるのが人です。機械には無い高度なアナログを認識・作成する能力が人の強みでは無いでしょうか。
アナログな人がデジタルで繋がり合う
アフィリエイトはネットを使いますが、やっていることは営業がお客さん候補のユーザーの所に、情報や商品を見せに行くのと本質は同じです。
重要なのは書き手も読み手も人だという点ですね。「アナログ」な人が「デジタル」なネットを介して繋がり合うから、商売やビジネスが成立しています。
人が認識している世界はアナログです。アナログで無いと人は落ち着かない。届くものがデジタルでもアナログ化して認識しようとします。
音楽でもデジタルより、アナログを好む人はかなりいます。光も音も本来はアナログであり、デジタル化されたものに違和感を感じるのは自然な反応と言えます。
「デジタル」な機械やAIが、「アナログ」な人へビジネスを仕掛ける。これが成り立つ場面は結構狭い気がします。
大量生産・消費する食料や生活必需品なら、人が売っても機械が販売してもあまり変わらないでしょう。そこまで考えて買う人は多くないからです。
自動販売機や券売機はその代表例です。レジの無人化が導入されているのも、日用品を扱うスーパーがほとんどですね。
ではこれが、嗜好品や人生を左右する決断、譲れないものだった場合はどうなるか?
人は当たり障りの無いことも口にしますが、当人しか言えない言葉やものを発することも出来ます。話題や経験、創作物は強烈な個性を持ちます。
機械にこれは真似出来るでしょうか? 仮に真似られても、その人に為りきることは不可能でしょう。人だから出せる凄さや素晴らしさだと思います。
例え偉人や成功者を数値化して真似た機械やAIがあっても、その人がしそうな言動をトレースするだけに留まるでしょう。当人とは似て非なる存在にしかならない。
人でも完全なトレースは無理です。しかし、似せたものでも価値や意義を生み出せる。伝統や継承は引き継ぐ人が、先代の真似から新しい価値を生んで続いていきます。
ルパンの声優の初代は山田康雄さんです。既に故人であり、山田さんが演じた声はもう聞けません。
もし彼を引き継ぐ人が出なければ、今のルパンが古参からも強く愛される結果にはならなかったと思います。2代目の栗田貫一さんがルパンに新しい命を吹き込みました。
ドラえもんの声優さんは入れ替わっていますが、前の声とかなり異なるので、古いファンからは不評や違和感を持たれています。
声優で例えましたが、要はアナログな人だからこそ、違和感を感じさせないレベルまで真似が出来たり、別の価値や側面を切り拓くことが可能となる話です。
アナログは連続性があり、デジタルは飛び飛びなので連続性がありません。高速処理ならデジタルが勝りますが、開拓や新生はアナログに負けます。
既存のものから新しく生み出す。リアル(アナログ)とネット(デジタル)を橋渡しする能力が、人の持つ強さではないでしょうか。未知の開拓も機械より人が優れています。
今のコロナ禍でもそれまでの蓄積があったとは言え、機械やAIがワクチン開発や、社会全体の対策を生み出せたかは疑問です。
人が考えて行動したからこそ、それを受信した人々を動かしたり、新しい価値が生まれた。コロナ禍は改めてそれを浮き彫りにしたと感じます。
アフィリエイトでは価値や意味の提供が重要です。アナログを求める人に刺さるのは、アナログな人だと思います。そこを考えると独自性も強まるでしょう。
本記事もお読み頂きましてありがとうございます。