実社会では法律がある。法に反すると罰を受けます。
法律は世界中にあり、国が違えど違反者に罰を与えるのは共通しています。
ネット上でもこういった例はあるのか? 全く同じでは無いけど、あると言えばあります。
有名人のSNSに誹謗中傷を送る。これで訴えられることも現実に起きています。名誉棄損に当たるケースもある為です。
罰はペナルティと訳されます。ペナルティはネット上でも起こるもの。
では、アフィリエイトに関係するペナルティはあるのでしょうか?
アフィリエイトに関わるのは、SEOからのペナルティになる。SEOは検索エンジン最適化の略称です。
罰を受けるのは法、つまりルールに反した時。SEOのルールに反した時に、ペナルティが発生します。
SEOのルールって何なのか? SEOは検索ユーザーの為に存在すると考えると、自ずとルールとその外側が分かって来ます。
ペナルティを受けるとどうなるのか? なかなか恐ろしい事態に陥ります。アフィリエイトで稼ぐ為の基本が壊れる程の怖さがある。
アフィリエイトで気になるSEOと、ペナルティの事例。それを見ていきましょう。
ペナルティがある理由。SEOでも同じだということ

ペナルティの存在。それは円滑な社会活動に不可欠だから付いている。無いと困るものです。
ルールを守らせることで、法の支配や社会が成立します。これが無くなると無法世界になる。
法の社会。これの維持運営に必須なのがペナルティです。
SEOとも関わる話なので、まず現実の法から話をしていきましょう。
ルールや法の徹底に不可欠
ペナルティは、リアルではスポーツでよく使われる言葉です。どんな時にペナルティに引っ掛かるか。
ルール違反した時がそれですよね。サッカーでキーパー以外が手でボールを触るのは、スローイン以外は許されない。したら「ハンド」とペナルティを受けます。
ボールの所有権は相手チームに移り、ゲームの流れが相手に傾く。悪質な違反にはイエローカードやレッドカードが出ます。レッドカードが出たら出場停止処分を受ける。
このように、スポーツのルール厳守を徹底させる為に、ペナルティが設けられています。
勉強でもカンニングしたら、退場及び不合格処分になる。仕事なら法令違反として、何らかの賠償や刑事責任が問われます。
ペナルティは違反や違法に対する抑止力。こう捉えられる。
法治にペナルティはセット
なぜペナルティを課すのか。これは法治を徹底させる効果があります。
法治の概念は古代からありました。古代の中東ではハンムラビ法典があったように、法の下で暮らすことを人類は考えていた。
古代は文明も技術力も貧弱。災害が起きればあっという間にピンチになる。戦争も災害と同じようなものだった。
戦争や災害で被害を真っ先に受けるのは、抗う力や術を持たない弱者です。法が無いと彼らを守ったり、救済が出来ない。弱者を守らない王は見限られ、都市や文明は運営が出来なくなります。
平時でも暴力や権力を盾に、横暴な振る舞いをする人はいました。弱者はこれにも対抗策がありません。統治者が法を定め、ペナルティ(罰)を作ることで、それを抑止する面もあった。
法治は法の下での平等を謳う。法を守るなら、老若男女問わず保護される。
こうなればそこに留まって税金を納めたり、運営に携わる人が増えて来ます。国力や経済の向上には法治が重要であった。法治の徹底にはペナルティが必要だったのです。
中国で始皇帝が統一を達成できたのは、厳格な法治主義を採用していたから。法治によって国力と軍事力を強大化され、他の国を倒せたからです。
欧米が近世に列強と成れたのも、近代法の整備による法治制度があった為。国力の増強を成した国のほとんどは、法治主義を採用している傾向が見られます。
ネットは無数の立場や背景を有する人の集まり。経済的に豊かな人も、若くて立場も無い人もいます。
もし強者の倫理である力。これが我が物顔していると、どうなるでしょうか?
力が無い人は弱者となります。強者にいいようにされてしまう。弱者はそこに留まりたい、頑張りたいと思うでしょうか?
そうはならない。逃げたり、別の所で頑張ろうとするでしょう。ネットという空間から人はどんどんいなくなる。
こうなるとビジネスも何も出来なくなります。結果的に強者も困る形になる。
だからルールを定め、違反者にペナルティを課す。ネット上でも法治を敷くことで、弱者保護や強者への掣肘を行う。
その為にペナルティが存在します。SEOでも同じで、強烈だから印象に残りやすい。
SEOのペナルティが課されるケース

SEOのルール違反。ペナルティが課されるのはこの時になります。
一言で言うと、不当な手段で検索順位を上げたり、検索エンジンを騙してユーザーに不利益を与えるやり方がルール違反になる。
SEOでペナルティが課されるケース。これを掘り下げていきます。
被リンクの大量設置やコピーコンテンツ(コピペサイト)
一番よく見るタイプ。虎の威を借りる狐ですね。
被リンクとは、外部サイトやブログページへのURLを指します。被リンクがあることは、他のサイトとの繋がりがあり、ユーザーの流入や移動も活発なことを意味する。
被リンクが多い=ユーザーを集められる中身。検索エンジンはこう見ています。
被リンクがあるのは別に問題ありません。問題になるのは異常に多いケース。SEOという司書はそのページを見た時、怪訝な顔をします。何でこのページは被リンクが異様に多いの?
被リンクはそのブログ運営者にお願いし、リンクを貼るのを許してもらう。勝手に貼るのはダメです。
被リンクが多すぎる場合、不特定多数のブロガーやアフィリエイターに声をかけていることになります。
逆の立場から見ると、声をかけまくっている相手を好ましく思えるでしょうか? 何か利用しようと企んでいる風にしか見えない。
お断りされることも考えられる中、異常に多い被リンクを獲得している。これは業者から被リンクを買ったパターンも考えられます。
異様な被リンクの多さ。これはGoogleのアルゴリズムを悪用し、不正に得点しようという動きに見える。
不味いのは分かりますね。裏口入学みたいなやり口だからです。意図は無くてもそう見えてしまう。
コピペサイトもダメ。引用したり、誰もが知っていることは書いてもいいけど、人の制作物をパクるのはいけません。
著作権や肖像権。ネットでも無縁ではありません。パクるならパクってもOKという許可をもらいましょう。
量はあっても中身や質が無い。不正に得点しようとしている。
こう見られる手法が、被リンクの大量設置とコピーコンテンツになります。
隠しテキストや隠しリンク
Googleの方針はユーザー第一。ユーザーに有益なブログやサイトを求めています。
自分の独自性。これを入れるとなると、文章量が必要になる。量が多ければいいのではないが、量は質を兼ねる側面もあります。
私も最初の記事は4000字程書くのが精一杯だった。独自性もあったか微妙な気がします。
今は7000字以上をそれなりにサラッと書けるまでに変わりました。好きな歴史や話題に絡めて文章を書けるようになっている。
質を求めると量もそれなりなものになる。これは間違いないと言えます。
Googleは独自性や専門性を尊び、質が良いページは文章量も多い傾向になる。質>量ではあるけど、上位表示の基準にはなっています。
ここに文章量を稼ぐ目的で、記事内容と関係の無い文章を捻じ込んだらどうなるか?
表示されたら記事の構成は崩れますよね。評価はむしろ下がるかもしれない。
では、隠しテキスト(文章)にしちゃったら? 記事の外観を損なわずに文章量を稼げてしまう。
被リンクを隠すのも同じ意図ですね。見えない被リンクをたくさん置けば、バレずに評価を上げられる。
バレないようにイカサマする感覚です。何かすごくズルいというか何というか…
当然これもユーザーの為にはならないし、本当に有益なブログやサイトを不当に蹴落とすことになります。
隠しテキストや隠しリンク。被リンクの大量設置を巧妙にした感がある、不正なSEOになります。
キーワードを異様に盛り込む(ワードサラダ)
キーワードもSEOの対象になる、非常に重要な評価点。無いと上位表示は絶対無理になります。
しかし、盛り込みすぎてもダメです。これも露骨な点数稼ぎになっちゃいます。
この記事で言えば、「アフィリエイト」の他に「SEO」「ペナルティ」がキーワードになっている。
もしここで、SEOやペナルティを乱用した場合、かなり不自然な文章になってしまいます。日本語でちゃんとした文章を作るのは、ユーザーの為になる大事な行為。
露骨な点数稼ぎに走るのはいけません。軸をユーザーに置くのが最も大切なポイント。きちんと分かりやすく文章を作り、自然な位置にキーワードを配置する。
これが出来ていれば、キーワードの多用は必要ないことも多いです。気になるなら足してもいいでしょう。
キーワードは大事。でも乱用しない。これを意識すれば、ワードサラダとはおさらば出来る。
Googleを騙す行為(クローキング)
クローキングは検索エンジンとユーザーに、それぞれ異なるページやコンテンツを表示させる行為です。
SEOを監査官とするなら、監査前に書類や環境の誤魔化しをして不正を隠し、監査を乗り切ったら不正を続けることになるかな。
現実では、違法なアダルトサイトを運営している場合の規制逃れ目的で使われる。
実態や違法行為を隠し、騙して稼ぎ続ける為に使われる手法になります。
ユーザーが見るとアダルトサイトを表示し、Googleが見に来ると合法なサイトを表示する感じ。
警官が違法な店に踏み込んでも、偽装されているので摘発出来ない。これをネットでやるのがクローキングです。
不健全や不適切なコンテンツや情報を、野放しにする黒さがあります。これではネットの健全性を保てません。
個人でやるより、団体や複数の管理者がいるサイトで使われるやり口。これにもGoogleはペナルティを課します。
悪質な中古ドメインを使った場合(故意じゃなく過失なケース)
ドメインは長く運用された方が強い。独自ドメインは新規と中古では、後者の方が高価になります。
SEO的に中古ドメインは老舗に映る。老舗と個人商店なら、前者を高評価する仕組みです。
SEOに有利と考え、中古ドメインを取得する。これはおかしくありません。
しかし、中古ドメインがどんなキャリアを持っているかで、サイト運営の明暗出てしまうケースがあります。
もし悪質なコンテンツがそのドメインで運用されていた場合、中古ドメインがペナルティを受けていることも考えられる。
ドメインは住所と考えると、事故物件に入居してしまう感覚。事故物件に入ったばかりに変な目で見られたり、不当な扱いを受ける。
本人は悪くないけど、中古ドメインの悪名が悪さをする。運営を頑張ってもGoogleはドメインで低評価を決めているので、それを払拭するのに多大な労力が要ります。
これが悪質な中古ドメインを使った場合になります。故意でなく過失なだけに、運営者に辛いばかりの失敗になる。
ペナルティを課されるケースとは異なるけど、既に課された罰ゲーム状態になっているのが近いでしょうか。
いずれにせよ、気をつけないと悲しすぎる結末が待っています。
ペナルティに掛かったアフィリエイトブログの末路

世間は犯罪者には優しくない。前科者には冷たいのが社会の認識です。
ブログやサイトも同じ所がある。ペナルティに引っ掛かった、アフィリエイトブログの結果は悲惨なものになります。
具体的に2パターンあり、どちらもアフィリエイトブログの稼ぎを破壊する要素を持ちます。
1つずつ見ていきます。
検索上位からの除外
分かりやすいペナルティですね。検索上位に来れなくなるパターン。
採用試験で言うなら、書類選考は通るけど面接や二次で落とされる形。ここで頑張ってもGoogleはOKを出さない。
上位から外れたブログやサイトは、集客力がガタ落ちになります。集客が出来ないブログは稼げません。
後から頑張ってもGoogleは冷たい目を向けるだけ。万引きした後で、商品を棚に戻したら無実にならないのと同じです。
正直、このリスクを考えると、ブラックSEOはリターンが無いと感じる。未来の可能性を潰してでも稼いだお金に意味があるのでしょうか?
検索上位からの追放。これを解くまでにかかる労力を考えると、真面目にやる方がマシだと思います。
ASP広告利用の停止
悪質なサイトやブログに広告を貼ると、広告主も悪の片棒を担ぐ見方をされます。
広告主は悪いことはしていない。なのに、広告の出稿先のせいで風評被害を受けてしまう。
そんなリスクは犯せません。ASPも広告主も、広告利用を停止する措置を取ります。一度その措置をされたブログのことは、ASP側の記録にも残る。
金融で言えば、ブラックリストに登録されたイメージです。滞納や破産により、経済的能力を持たないと判断されるようなもの。
こうなるとアフィリエイトは成立しなくなる。広告収入が基本なのに、その広告を貼れなくなります。
上位からの追放に加え、稼ぐスキームが消えてしまう。これもペナルティの1つです。
SEOペナルティ回避はアフィリエイトに必須

アフィリエイトで稼ぐ、稼ぎ続けるには、SEOからのペナルティを受けない運営が必須です。
一度付いたブラックな印象は、払拭する労力が半端では無い。払拭してもようやくゼロになるだけ。
ならば初めからペナルティを受けないよう、SEO対策をしていくのが正解になります。
アフィリエイトはホワイトSEOで対処する。これが答えです。
ブラックで無くホワイトがコスパ良し
悪いことにリソースを注ぐのは、実はコスパが悪い。
悪いことって儲かるイメージがあるけど、隠蔽や偽装にリソースを割く必要があります。それが結構足を引っ張るので、思った程は儲かりません。
バレたら当然、制裁を受けます。制裁で刑務所に入ったら、経歴に前科という強烈な傷が付く。
リターンに比べてリスクが大きい。ブラックな手法にはこんな側面があります。
それ位なら真っ当に、ホワイトでやる方がコスパも良くなる。王道や正道を行くのは、リスクを小さく小さく出来る側面が強いです。
今はGoogleもホワイトSEOを奨励している。ガイドラインを読めば分かりますが、不正行為は無くてもお金は稼げると明言しています。
真面目に真っ当にアフィリエイトをする。Googleに評価され、ユーザーと企業に感謝される。
この未来を目指すのが、アフィリエイトのイメージアップにも繋がります。
続く=王道や正道
老舗とか伝統とか、古くから続いているものってありますよね。
日本は老舗の宝庫。何と1000年前の平安時代から続く和菓子店も存在する国です。江戸時代創業の企業も意外と多く、企業の寿命は諸国の中で群を抜いている。
なぜこんなに続くのでしょうか。一般的に、創業した企業の60%は5年以内に潰れるデータもあります。
それは売れ続けているからです。売れて利益が出る商品を作り続けている。
当たり前だろう! こんなツッコミが来ると思いますが、少しお待ち下さい。
1000年前の平安時代。日本人の美意識や感性は今と同じだったでしょうか? いいえ、変わったものも多い筈。
人は変わらないという意見も正しいけど、時代ごとに変遷する部分も多い。感性や感覚はそれに当たります。
平安美人を見て、私たちは美人と感じるか? 私はおかめ納豆のマスコットしか思い浮かびません。美人?
当時は美味しいと思われていたお団子。これが今でも美味しいと評価されるか?
極めて困難な気がします。今風の味付けやトッピングが無いと受け入れられないと思う。でも売れているから、老舗として今に残っています。
すごい勉強になる事実だと感じる。続いている理由の考察は、そのままアフィリエイトやSEOに役立つでしょう。
やはり答えは「正道や王道を貫いているから」。こうではないでしょうか。
客が美味しいと感じるお団子を作る。その為に材料の源泉や安定供給に努めるし、製法の保存や発展も欠かさない。
戦国時代や戦時中、お団子の材料供給は困難だったと思います。洋風化で和菓子が廃れかけた時もあったでしょう。
それを崩さないように、材料を提供する生産者の確保や厚遇を忘れない。売る努力を積み重ねる。
これが正道では無いかと。固定客もこの努力が生んだ結果でしょう。固定客が付くから収益が安定化する。
だから生き残り、今に伝わっている。学ぶべきことは色々あると思う。
アフィリエイトなら、ユーザーを客に見立てるのが理解しやすいでしょうか。ユーザー目線で記事やコンテンツを作り、それを積み重ねて質と量を大きくしていく。
いつしかあなたのドメインは、老舗のごときブランド力を手にするでしょう。
ブランド力を持ったドメインは検索で強くなる。上位に来るページが増えれば、流入するユーザーはどんどん増えます。それが収益の増大化に結び付く。
ブラックでは無くホワイトに。真面目に努力を続ける。安易に楽を選ばない。
これがアフィリエイトで稼ぎ続ける一番の基本だと思います。
本記事もお読み頂きましてありがとうございます。お役に立てれば幸いです。