アフィリエイトで時々見かけるペラサイト。ペラサイトの例を見ていて思ったことがあります。
これで売れるのかという疑問。広告は貼ってあるのでクリックされたら販売に移れるのは分かるが、そこに行き着くまでのステップが無いと感じました。
ペラサイトは作るのに手間はかかりません。数時間あれば初心者でも作れてしまうと思う。
デザインや構成は良いと思う例は多いです。ただ、これで上位表示されるサイトになっているかと思ってしまう。
商品名で検索すればヒットするかもしれません。しかし、同じ商品を紹介するライバルサイトやブログに負けると考えられます。
ペラサイトはSEO的に圧倒的に弱い。SEOで必要な要素をいくつも満たせないからです。
一般的な検索キーワードから見つけるのは至難の業となるのがペラサイト。
このブログで多用するアフィリエイトですが、それだけ打ったら無数のサイトやブログが上位に表示されます。
上位に出て来ない。これだけで検索で見つけてもらうのはかなり厳しいと思います。
手間そのものはかからないけど、アフィリエイトする上でペラサイトはどうなんでしょう。あまり有効な手法とは思いにくい。
量産は可能ですが、Googleの最近の方針とは反するやり方に思えます。
ペラサイトで上位表示される例は、かなり特殊だったり、相当にキーワード選択を練ったものだけだと考えられる。
かなりグレーな感があるペラサイト。アフィリエイトに関わる話題なので取り上げてみます。
アフィリエイトのペラサイトとは?

ペラサイトは一般的なブログやサイトと異なる。ページ数が少ないサイトをペラサイトと言います。
そこにアフィリエイト広告を貼って販売する。これでもアフィリエイト自体は成り立ちます。
アフィリエイトで使われるペラサイト。1つずつ中身を見ていきましょう。
数ページしか無いからペラペラ
ペラサイトとは、数ページしか無いペラペラなサイトを指します。ペラページとも言う。

こんな構成になっているものが多いです。見た目はスッキリしているけど、あまり中身が無い感じ。
現在もLP(ランディングページ)やアフィリエイトサイトなどで見かける手法になります。
こういったサイトはGoogleの基準に照らし合わせると、順位の改善は無いのが現状になる。高評価されないのが一般的です。
上位表示されているものもありますが、それは狙いが絶妙でライバルがいないからに他なりません。
試した人がいるようですが、ペラサイトで上位表示させるのは相当厳しいとのことです。量産してもダメだったそうな。
場合によってはスパムと認識されてドメインごと削除される危険もあるようで、果たして割に合うのかよく分からない。
ペラサイトの順位が上がらないのは、Googleのアルゴリズムがドメインごとの情報量を重視している側面があるからです。
1ページしか無い本。本?と、10ページはある本。どちらが情報量が多いかはページ数で判断出来ます。
Googleの判定も同様。1ページや数ページしか無いペラサイトと、何十も記事があるサイトやブログでは、後者を有益と判断する傾向があります。
さらに各ページを細分化してメニュー化、カテゴリ化すると訪問者に親切なサイトになる。そこに来ればほしい情報がありそうなサイトになれば、訪問者も自然と増えるでしょう。
10ページよりも50ページ、50ページよりも100ページというように、そのドメインで展開されているページ数が多い程、情報量が多いと認識される。量は質をある程度カバーする性質があります。
逆に数ページしかないサイトでは、Googleから高い評価を得るのは至難の業。1ページの本に価値を感じる人はいるでしょうか。
単にページ数が多ければいいのでも無く、他のサイトやブログから丸々コピーして増やすのはダメです。
また、同じようなコンテンツを複数のサイトやブログで運営するのは、評価を下げることにも繋がる。
並びとして、質>量>独自性になるでしょうか。主張が似通るのは仕方ない場合も多いし、主張の説得力や正しさを担保するものとして引用するケースもあるからです。
理想は質の良い記事を作り、積み重ねて量を稼ぐ。これがサイトやブログの権威性と専門性を作り、独自性も含んで来るやり方になります。
ページ数や記事数に決まりは無い。公開されてからの年月でも変わって来る。気にするのは有用なコンテンツを詰めたサイトやブログに仕上げていく意識です。
ユーザーの為になるの?
ペラサイトを見て思ったのが、ユーザーの利益になるのかという疑問でした。
確かに売る為の記事やページは、アフィリエイトサイトやブログに入るもの。それが無いと稼げないのは誰でも分かります。
しかし、ビジネスの基本である集客→教育→販売の流れからすると、教育の過程をすっ飛ばしている感がします。その商品について語る部分が無いまま、販売へ進んでいる。
買う気になるのだろうか? 余程困っているユーザーはともかく、これでは何も伝わらないまま買わされているように見えてしまう。
LPなら分かります。ブログやサイトを作っておき、そこからLPへのリンクを貼って商品紹介へ移る流れは何度も見たことがある。
LPを見る前にブログで情報を出して教育をしているから、そこに繋げるのは悪くないでしょう。ブログやサイト→LP→広告という流れはおかしくありません。
しかし、ペラサイトだと教育の機会が無いままです。集客→販売の流れになっている。ユーザーが情報を得る機会が無いままというのは、正しい姿なのでしょうか?
売るという部分は他と同じ。その過程で疑問符が付く。そんな印象をペラサイトに感じます。
ペラサイトの例

ペラサイトの例で見るのは、ニッチな商品を扱っているものが多い点。
ペラサイトは内部リンクやクエリ記事が持てないので、SEO的に弱い特徴があります。
ニッチ商品だとライバルが少ない傾向がある。そこを狙ってニッチ商品を探して紹介していると考えられます。
私がペラサイトの例で見たことがあるのは、野菜ジュースや占いでした。
ニッチ商品のサイト
例えば野菜ジュースでペラサイトを作るとします。
野菜ジュース×子供でも飲める×栄養価が高い×長期常温保存が可能。
通常の野菜ジュースは冷温保存で子供には飲みにくい中、この商品はその欠点が無い。
そんな野菜ジュースがあるかは知りません。あるとは思いますが。商品名が分かれば見つかりそう。
それを探し当てるのがペラサイト作成の一歩となります。探せるかな…
商品を探すのが大変そうですね。普通の野菜ジュースではペラサイトで紹介出来ない。
結構口コミやレビューを載せていた印象があります。他者の評判は客観性や多様性をページに与える為、引用するのは効果的だと感じました。
ニッチサービスのサイト
占いや結婚相談のようなサービス系。これもニッチなものを探してペラサイトを作ることが出来る。
例えば、占いならタロットや四柱推命、易経や占星術などいくつも種類があります。
占星術×女性×恋愛×対面無×登録無料みたいな占いサービスがあるとします。実際にあるかは知りませんが。サービス名が分かればペラサイトで紹介するのは可能です。
占星術と女性の時点でかなり絞られている。今はコロナで接触や三密が忌避されているので、非接触の対面無しで鑑定出来る。さらに登録すれば初回無料で占ってくれる。
こちらもサイト作成より、サービスを見つけて来るのが難しそうですね。本当にこの条件を満たすサービスがあるかという問題をクリア出来るか?
ニッチで高額なものしか狙えない?
何か選べる商品が凄く限定される感が強い。普通に売っている商品のアフィリエイトが、ペラサイトでは難しいと思います。
加えて高額案件でないと儲からないのもあるでしょう。
上位表示は余程上手くやらないといけないのがペラサイト。出来ないなら目に留まったユーザーに買ってもらわないといけません。
上位表示されない=目に留まりにくいなので、留まったユーザーがそのまま顧客になってくれる必要がある。
訪問者自体が少ないので、1回の成約が高額である必要もあります。たくさんユーザーが来るなら、お手頃価格の商品も数を捌ける為。
ニッチかつ高額案件限定。これを満たす商品はどれだけあるのか。あるとしても見つけるのは厳しいと思います。
初心者向きのようでそうじゃない
ペラサイトは作成能力より、商品やキーワードを見抜く目利きの能力が要求されると感じます。
鑑定眼がある人が美術品を見るのと、素人が見るのでは丸っきり意味も価値も異なる。審美眼がある人なら高額の美術品を取引出来るけど、無い人は騙されるのと同じイメージです。
これは高額で、ニッチなニーズやキーワードを持った商品。あなたは見抜けるかという問題です。見抜けないとペラサイトに載せることが出来ません。
初心者に可能とはとても思えない。かなりアフィリエイトに精通しないと手を出せない分野な気がします。
初心者でも出来るけど、稼げない。ペラサイトはこう結論付けられる特性が見られます。
ペラサイトがアフィリエイトで良くない理由

ニュアンス的にネガティブであるのは、ペラサイトがアフィリエイトに良くない手法だと感じているから。
Googleの評価は得られず、真似されやすい。ドメインの管理も煩雑になりそうな気がするからです。
なぜアフィリエイトにペラサイトが良くないのか。それを書いていきます。
すぐに真似されそう
量が多いから偉いという訳では無いけど、ユーザーの役に立つという点では量が必要なケースも多いです。
そして量が少なければ、真似やコピーもすぐされてしまうことになります。多ければ無いというのでも無いが。
3時間で作ったペラサイトを発見した誰かが、5時間で同様のサイトを作ってちょっとアレンジした。
見つからないと稼ぎになりませんが、見つかったらコピーもされてしまう可能性が高いです。
数ページのペラサイトをコピーするのは、さして手間はかからないでしょう。そして真似されると、SEO対策が難しくて差別化出来ない。
真似されやすく、取り除きにくい。ペラサイトにはそういった性質が見えます。
Googleの評価は得られない
Googleのトレンドは権威性と専門性です。権威性は量がそれなりに要るし、専門性は質や中身に関わります。
数ページの時点で権威性は皆無。専門的ではあるけど、専門性を認定するかは疑問符が付きます。
記事の量産は論外ですが、それなりの頻度で更新し続ける専門サイトや特化ブログは有益と見做すのが、Googleのアルゴリズムの仕様となっています。
ペラサイトは一度作ったら完成なので、そこから更新していくのは頻度的に数カ月に一度位なのではないかと。
情報や内容は古くなるので、定期的な更新やリライトはどんなジャンルやアフィリエイトでも必要になります。
ペラサイトは作ったら放置がデフォ。これだと順位を上げるのはほぼ不可能なんじゃないかな?
ペラサイトを上位表示しない方向性にGoogleが進んでいる以上、それに逆らう努力は徒労に終わりそうな気がします。
サイトの量産は管理が大変では?
一番気になるのがこの点です。ペラサイトは無数に作ると聞くので、それの管理が大事になりそうな感がする。
人によっては100とか作るのだそうです。独自ドメインを100個持つのと同義です。
最近のレンタルサーバーは1つ借りたら、5個とか10個のドメインを紐付けることが可能です。仮に10個としても、レンタルサーバーを10個借りないと100の独自ドメインは持てない。
数個もレンタルサーバーを借りると、年間で5万円以上かかる計算になります。ドメイン代はまた別。
さらに100ものドメインを管理し切れるかという問題もあります。100のドメインって、家の鍵と鍵穴が100個あるようなものです。管理出来ると思えない。
所謂、数撃ちゃ当たるの精神でいっぱい仕掛けるのだろう。けど、半分もかからなかったらかなり出費が出ると思います。100仕掛けて30とかだと3割しか回収出来ない。
何というか、見えない部分が多すぎる感がありますね。この部分を伝えているペラサイト作成はあるのでしょうか?
アフィリエイトペラサイトで使われているやり方の例

最後にアフィリエイトでペラサイトに使われているやり方を書きます。
多いのが、ニッチな複合キーワードを探し当てて作成するということ。多分、これが最もペラサイトでは重要な部分だと考えられます。
納豆×子供も食べられる×健康×美味しい。これは例ですが、キーワードを複合化させて範囲を絞るのと、そこに合致する商品を見つけ出して作成していると思います。
書くこともかなり決まりきった内容になると考えれる。容量的に売る言葉だけ載せる例がほとんどでしょう。
アフィリエイトのペラサイト。それを見てどう思うかはあなた次第になります。
ニッチなキーワード(複合)で攻める
SEO対策が効かないのが前提なので、上位表示するには相当練られたキーワード選定が必要になります。
この時点で初心者向きなのかな? 作業量は少ないけど、テクニックを求められる感が凄いのですが。
例えば結婚×相談×入会×無料×サービス名みたいなキーワード選定が要る感じですが、4~5語のサジェストキーワードはかなり少ないです。これを狙うのってキツい気がします。
狙えるならかなり対象を絞ったページを作れる。但し、そこまでのハードルが高いと感じます。
ライバルと競争はまず不可能なので、ライバルがいない所を探すのも大変。ニッチじゃなくてブルーオーシャンな感がして来る。
本当はニッチなんでしょうが、ライバル皆無を意識しすぎてお客さんもいない所に行った的なニュアンスがして来ます。ニーズがあってライバルも少ないを狙いにくい気がする。
かなりサジェストキーワードに精通しないとペラサイトは作れないのではないか。初心者がそのキーワードを見抜けるかという点で難しいと感じます。
素直に記事を積み重ね、内部リンクや被リンクも使い、SEO対策をして上位表示される方が稼ぎやすいのではないでしょうか。
書くのは売り文句だけ
詰める内容も同じ売り文句になる。数ページしかないのだからそうですね。
通常のブログは数十記事でも、売る為の紹介記事は一部になっています。10記事中3記事とか。
残りは何かと言えば、ユーザーの役に立つ為の記事です。クエリを解消する意味を持つ記事。
私は私のような超初心者からアフィリエイトを始める人向けに、このブログを始めました。
なので、初心者目線で書いた記事が多いと思います。経験者には物足りないと言えるでしょう。
私が書いたことが読んだ人の為になる。それを願って書き続けている部分があります。稼ぎも目的だけど、ユーザーの側に立つのが正道だと思っているのも事実。
故にKnowクエリを満たすであろう記事を中心に書いています。これに広告を貼っていいなら本当はそうしたい。
但し、クエリ記事は読者の為だと思います。だから売る為の広告は設置しない。そう決めています。
ペラサイトに読者のクエリに答える要素を入れるのは不可能に近い。そこに書かれるのは商品を売る為の言葉しか無いでしょう。
ペラサイトがうざい。そうしたサジェストキーワードが上がっているのも、ユーザー無視の姿勢が目立つからだと思います。単に金儲けの為だろうと思われている。
何というか不自由過ぎるやり方に感じます。本当は教育に当たるクエリページや要素を入れるのが良いのに、スペースや方針で潰している所がある。
Googleの評価もダダ下がりの手法。これを量産するのって極めて非効率だと言えるでしょう。
ペラサイトは売る側だけの利益
稼げそうもないペラサイトの量産。これを推奨するアフィリエイターもいますが、なぜそうするのでしょうか?
多分答えは、ペラサイト量産の手法を売って稼ぎたい思惑だと思う。コンサル自体を売るのと同じ、情報商材販売に繋げるポジショントークが主体なのだと。
本当に稼げる手法だとしても、Googleの評価は得られない一点で先が無さそうな感がします。
何より、ライティングやマーケティングスキルが磨かれない手法にしか見えません。ブログやサイトの資産化と同時に、自分にスキルを付けていくのがこれからは重要になると考えられる。
結局、資産とは自分自身であり、自分から作り出だされるものと認識するのが重要だと思います。
ペラサイトの量産は作りだされるものとは違う。誰かの真似で運良く稼げるみたいなくじ引きが近いと思う。
それよりは自分の得意や好きからブログやサイトを立ち上げ、資産化出来るまで作り込む方が後々有利になるでしょう。
本記事もお読み頂きましてありがとうございます。