今は新型コロナが世界中で流行しています。日本ではコロナワクチンの接種をした人がかなり増えており、凶悪な変異株にも効果があるのが分かってきている。
実体経済はかなりダメージを受けています。世界で人物金の動きが停滞を続けている。市場の縮小が起きています。
ワクチンがまだ行き渡ってない国も世界に多く、世界経済の復活は先になりそうな感じです。
本当に恐ろしい病だ。症状より、経済や社会全体をガタガタにする病気という点がヤバいと感じます。コロナの前にはもう戻らない所も多いでしょう。
そんな中でも成長を続ける市場もあります。その1つがアフィリエイト市場です。
日本のアフィリエイト市場は、統計開始以来右肩上がりで推移している。コロナで多くの市場が萎んだ中、これは凄いことだと思います。
アフィリエイトは家で個人が出来るビジネスです。コロナで自粛や巣ごもりが叫ばれる中、それにマッチした特性がプラスに働いたのではないでしょうか。
世界の国ではどうでしょう? アフィリエイト発祥の地のアメリカはどうなのか。
日本より人口も市場も大きいアメリカなら、アフィリエイト市場も大きいのは予想出来ます。移民で人口層も若く、消費が活発なのは間違いない。
ヨーロッパも大きいのではないかと思います。先進国が多くてネットの普及が進んでいるから、アフィリエイト市場も開拓されていると考えられます。
世界の開発途上国も、高い経済成長を示す所は多いです。これらの国もアフィリエイト市場が拡大するのは予測出来る。
人口減少や少子高齢化が進む日本でも、アフィリエイト市場は成長しています。ならば、世界のアフィリエイト市場も拡大すると考えるのが自然です。
実際にどうなっているのか? これを調べて考えたことを書いていきますね。
目次
アフィリエイトの日本市場は右肩上がり

アフィリエイトの日本市場はこれまで拡大を続けて来ています。今後も伸びることが予想されている。
日本もネット環境の整備が進み、アフィリエイトしやすい環境が整ってきています。また、新型コロナの流行や嗜好の変化もアフィリエイト市場の拡大に関わっています。
アフィリエイト市場は日本でどんな変化をしているか。それを見ていきましょう。
2020年までは確実に成長している
矢野経済研究所が調査した日本国内のアフィリエイト市場、概況、サービス事業者の動向のデータがあります。
ここは東京の中野区に本社を置き、経済や市場の状況分析を手掛けている会社です。
全体的にASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)において、売上が拡大している事業者が多いです。
2020年度は新型コロナなどの外部環境の影響により、市場の伸長率は鈍化する見込み。
主としてどの業種(ジャンル)を取り扱ってきたかで、業績の良し悪しが分かれた感があります。市場全体は成長したけど、ASPの間でも差異が見られている形です。
2019年度の国内アフィリエイト市場規模は、前年度比108.0%の3,099億円まで拡大しました。2020年度は同105.2%の3,258億円と見込まれている。
アフィリエイト市場拡大の背景として、広告主がアフィリエイト広告へ予算をシフトさせたり、スマホ経由で商品やサービスを売る、EC分野の拡大が考えられます。
外部環境に関してはITP(トラッキングの抑止機能)によるクッキーの制限、Googleアルゴリズムのアップデートによる検索順位変動があります。
他にはYahoo!の広告出稿規約の強化で、アフィリエイトサイトやブログへの広告出稿が厳格化されている。
TwitterなどのSNSに関しても同様の傾向が見られ、アフィリエイトが出来るメディアに対しても厳しくなった感じがします。
一見すると、アフィリエイトにマイナスと考えられる規約変更があったように見えます。
しかし、優良なアフィリエイトサイトやメディアには影響しないという報告も出ています。
法律や法令を遵守しない一部のアフィリエイトパートナーや代理店に対し、規制の厳格化が効いている印象。
中長期的に見れば、マイナス要因にはならないと判断出来るでしょう。
(引用元)https://eczine.jp/news/detail/8870
大きく見て、罰則や規則強化がアフィリエイト業界の健全化に繋がっていること。コロナによって伸びたり、落ちたりしたジャンルが明確に出たという印象を受けます。
2021年以降も成長予測
アフィリエイト市場は今後も拡大を続け、2024年度の市場規模は4,951億円まで拡大すると予測されています。
成長要因として、以下のような事柄が挙げられます。
- 大手企業のナショナルクライアントが、アフィリエイト予算を増やしている。
- コロナ禍でネット利用が増加している。EC化する企業が増えている。
- キャッシュレスされたジャンルや分野が拡大してきている。
- SNSや動画チャンネルが増え、そちらで集客の可能性が拡大している。
- サブスクリプション(定期購入)モデルが拡大している。
- アフィリエイト市場に参入する企業が増えている。参入可能性が高まっている。
まず、ナショナルクライアントのネット広告出稿が増えているのが背景にあります。
ナショナルクライアントとは、規模が大きくて知名度が高い企業を指す。大企業がナショナルクライアントと考えて大丈夫です。
これでECサイトなどで広告出稿が増える可能性が高まり、アフィリエイト市場にプラス影響があると考えられています。
また、広告主にアフィリエイト広告を出すよう提案する所も増えている。
その効果も確実に発生しているので、アフィリエイトへの評価が高まっているのも後押ししている形です。
今は新型コロナが蔓延しているので、ECサイトの取引で済ます消費者が増えています。それでEC取引が急拡大している状況です。
さらに、EC化やEC決済の導入障壁が下がっているのもプラス要因。キャッシュレス化が進んで金融系ジャンルが拡大しているのもあります。
VODなどの映像配信を中心に、サブスクリプションの進展も見られます。そのモデルに適した市場が生まれる可能性も見込まれているようです。
5G、6Gと進んでいけばこの分野や、それを活用した市場も形成されていくでしょう。
インターネット利用者が増加している背景もあり、アフィリエイト市場へ新たに参入する事業者の増加も考えられている。
これらが市場成長の促す要因と見られています。この傾向はしばらく変わらないと思います。
アフィリエイトのアメリカ市場はどうなの?

アフィリエイトはアメリカが発祥地。アメリカのアフィリエイト市場はどうなっているのでしょうか?
アメリカは国土が日本の25倍。人口も2.5倍で市場規模も大きいです。消費も活発な国がアメリカ。
となれば、アフィリエイト市場も大きいことが予想出来ます。実際はどうなのかを書いていきます。
アメリカも市場も拡大傾向
Rakuten marketingとForresterによる共同調査のデータがあります。
これによると2019年では約64億ドル(約7,040億円)、2020年では約68億ドル(約7,400億円。前年比で106%程の増加)となっています。
2015年が約42億ドルだったのを見ると、5年後の2020年は市場規模が1.6倍に増えている。平均成長率で約10%の成長を見せています。
また、広告出稿経験がある151名を対象にインタビューした所、80%以上がマーケティングにアフィリエイトを活用しており、広告予算の10%を割り当てていると答えたようです。
これはアメリカで、アフィリエイトがかなり普及しているのを示しています。
アメリカで人気のジャンルは「ファッション」「スポーツ」「アウトドア」「健康・美容」など。
アメリカのアフィリエイターの稼ぎは?
アメリカのアフィリエイターの収入平均は月に20~30万円程だそうです。年収だと240~360万円位。
一番上の年収1.600万円以上の層が4.11%となっています。およそ10%は年収1,000万円以上を稼いでいる形ですね。
最も多いのが年収20,000ドル(約220万円)付近で、52.74%と過半数を占めている。
日本だと2019年時点で、収入が月に1万円以上あるアフィリエイターは約10%でした。収入がゼロ円が39.1%と最も多い点がアメリカと大きく異なります。
月に1,000円未満が31.1%、5,000円未満が12.3%。1万円未満が7.4%でおよそ半数が、月収1万円を超えないのが日本のアフィリエイターの特徴になります。
アメリカと比較すると市場規模(日本:3435億円、アメリカ:7400億円)は半分以下で、アフィリエイターの収入も低い傾向が見られる。
日本との比較
アメリカのアフィリエイターは社会的な職業として広く認知されている。専業で取り組む人が多いのです。日本では兼業アフィリエイターも多い所が違う点でしょうか。
専業で取り組む方が時間は多く使えます。アフィリエイトは時間を投下する必要性もあるので、専業でがっつり取り組める方が収入は増えやすくなる。
収入格差は専業か副業かの違いや、市場規模が大きく関わっているのではないかと思われます。
人気ジャンルも日米で違う感はあります。日本だと人気の転職系がアメリカでは見られず、アメリカで盛んなアウトドアは日本ではありません。
今は新型コロナの流行で、人気ジャンルも変化しているのはあると思いますが、日本とアメリカの国民性の違いも反映されているように感じます。
アメリカは肥満大国でダイエットに関心が高い人が多いと思います。その人達の興味がスポーツや健康・美容に向かうのではないかと。
土地も広大でキャンプや移動中に宿泊する機会も多く、それがアウトドアに関心が集まりやすい背景にあるのかな?
日本人はアメリカ人よりも将来を悲観視する傾向にあり、貯金しまくるのもその表れと言われています。
だから金融や保険、転職といったジャンルに皆が注目するのだと考えられます。ここは良し悪しでは無く、お国柄の違いだと思う。
世界のアフィリエイト市場はどんな感じ?

日本とアメリカのアフィリエイト市場を見ました。今度は世界ではどうなのかを見ます。
世界全体のアフィリエイト市場の規模はデータが無かったので、ここでは中国と台湾を例に考えてみる。
日本やアメリカと同じ所もあれば違う所もあると思います。傾向として、世界でもアフィリエイト市場は拡大する方向にあると考えられますが。
世界のアフィリエイト市場はどんな状態か。これを書いていきますね。
中国のアフィリエイト市場
中国のアフィリエイト市場は統計データを見つけられませんでした。なので、別の情報を載せておきます。
中国は人口がとても多い。アメリカがおよそ3.3億人に対し、約14億人と4倍以上です。日本の約11倍の人がいます。
市場規模ではアメリカが最大なのに、人口が中国の約23%と考えると、アメリカの個人は平均して中国の4倍以上お金持ちになりますね。
また、貧富の差も大きくて購買力があるのは富裕層に限られる点もある。アメリカも貧富の差は大きいけど、中国はそれよりも大きいです。
なので、実際に市場と見れるのは10分の1位だと思います。日本とそう変わらない人口層がターゲットになるでしょうか。
中国ではネット広告が増加しており、特に動画広告が増えているようです。中国のアフィリエイト市場は海外からの参入が少ないのも特徴になります。
これは中国政府が「グレート・ファイアウォール(金盾)」を敷いて、海外からのネットサービス参入をブロックしているから。
故に、日本や世界で利用されているGoogleやLINE、TwitterなどのSNS、YouTubeが利用出来ません。
中国のアフィリエイト市場を狙うなら、そこのネット事情を知るのが最初になる。中国でGoogleに相当するのがバイドゥ(百度)になります。中国独自の検索エンジンです。
バイドゥは順位の変動が激しく、上位表示の維持は簡単ではありません。
中国では口コミやレビューが重視されるので、実態に基づいた情報を発信するかが問われるようです。
また、中国語に堪能であるのも稼ぐ為の条件になって来る。中国語には簡体字と繁体字の2種類があります。
人口が多いのは簡体字使用者。なので、簡体字でサイトを作成する方が良いです。
さらにメイドインジャパンなど、日本製品のブランド力が有効なのも日米には無い特徴です。他の開発途上国にも通じるかもしれない。
他の国でもアフィリエイト市場は伸びている
中国と敵対し、日本とアメリカから半導体の供給地として有望視されている台湾を見てみます。
台湾のネット普及率は9割を超えており、日本と差がありません。無料Wi-Fiが使えるコワーキングスペースなども充実しているのはメリットです。
台湾ではGoogleの利用者が9割なのも日本と似ています。他に「Yam天空」などもあります。
検索エンジンが異なると、アフィリエイトの利益を大きく左右するPV数を稼ぐのに大きく影響する。
Googleが主流だから台湾でアフィリエイトするハードルは、中国と比べて低いのはあると思います。
台湾の公用語は中国語。中国と違うのは簡体字でなく、繁体字が用いられる点です。
繁体字は香港でも使われています。台湾と香港を対象にするなら、繁体字はマスターすべき点になります。
台湾のASPは「聯盟網」や「リンクA」。日本でもお馴染みの「afb」などがあります。中国だとASPも独自なので、台湾の方がここでも参入しやすいと見れます。
また、動画も人気なのでYoutubeを使って商品宣伝も可能。日本でもよく使うSNSも活用できるのは有難い所です。
他の国は調べきれなかったので載せていませんが、ネット環境の整備とコロナの流行で、ネット利用者が増加する一方にあると見られています。
ヨーロッパは勿論、アジア圏やアフリカ圏、中南米諸国やオセアニア州でもネット利用の拡大で、市場は大きくなると考えられている。
故に、アフィリエイト市場もそれにつれて大きくなっていくのではないでしょうか。
アフィリエイトの世界市場の今後

アフィリエイト市場は世界全体で拡大していく。但し、伸び方は違いがあると思います。逆に落ちる所もあるかもしれません。
アフィリエイトも物やサービスの売り買いなので、人口が多い方が有利になります。対象が若い方が消費も活発になります。
となれば、世界の先進国と開発途上国で、ジャンルや伸び方に差が出て来るのは想像が付く。市場の拡大スピードは後者が高くなるでしょう。
世界のアフィリエイト市場は今後どう変化するか。これを考えて終わりにします。
先進国ではゆっくり増えていく
日本とアメリカで右肩上がりのアフィリエイト市場。ヨーロッパ諸国も同様の傾向はあるのではないかと思われます。
ヨーロッパは英語圏の国も多く、イギリス人がアメリカ人に売ったり、アメリカ人がフランス人に販売するなんてこともやりやすいでしょう。
アメリカ(とフランス)を除き、これらの国は少子高齢化が進んでいます。日本とそこは同じです。
高齢者は活発に外で消費行動は取りません。故に、家で買い物を済ませるECサイト利用は今後も成長していく分野になると見られます。
家事代行サービスも有望かもしれない。特に欧米はハウスキーパーの利用が盛んです。日本よりも市場は大きいのではないでしょうか。
コロナの流行で健康に意識を高めた人も増えていそうです。生理用品や室内で出来る運動器具の売れ行きも伸びているかもしれません。
後、英語圏では日本よりGoogleアドセンス利用率が高いそうです。アドセンスはジャンルを選ばない傾向が強いので、英語に堪能な人はその市場を狙える可能性が高まります。
開発途上国は大きく伸びる?
現在、英語を使う人は世界に17億人以上います。開発途上国にも英語を公用語とする国は多くあります。
英語でサイトやブログを開設出来れば、日本だけじゃなく世界の人を対象にビジネスが出来る。
世界を見渡すと、英語のページや記事の方が圧倒的に多い為、英語で検索する人も多くいる。母国語が英語で無い人達もその傾向が見られます。
海外の富裕層は大体が英語に慣れており、英語で情報収集をしています。英語で世界にアフィリエイトしていくなら、そういった層にアプローチも出来ます。
今後成長が見込まれるインドから東南アジア諸国も、英語で会話や情報交換が出来る場合が多いです。
TPPでそれらの国との貿易が増える日本にも、アフィリエイトする余地が増えるのではないでしょうか。
人口増加と若年層が多い構造は、経済成長が高いことを予感させます。アフィリエイト市場も同様ではないかと。
ネットを利用するのは、40代以下の若者側に偏っているのが日本の傾向。海外も若者の方がネットは馴染み安いと思います。
また、開発途上国はネットの普及が進んでおらず、まだアフィリエイト市場が出来上がっていない所も多いです。
ここに網を貼って売るようにしたら、アフィリエイトで先行者利益を得るチャンスもあるかもしれない。
コロナがどう影響するかは不明ですが、アフィリエイト市場に参入して美味しいポジションを獲得するのもあり得るのではないかと思います。
世界でアフィリエイトするなら
但し、海外の法律では合法でも日本では違法となる物品はある。逆も然りです。
日本国内では法律の規制を受けるので、排除されていた危険性にぶつかる可能性も決して低くはない。知らずに法を犯してしまうことも起き得ます。
世界にアフィリエイトをするなら、各国の特徴や流行、ユーザーの動きを掴んで活動していくことが重要となります。
出金方法や各国の税制についても把握しておけば、脱税や損をする危険性も無くせるでしょう。
英語や情報収集に自信があるなら、世界のアフィリエイト市場に参入するのも有りだと思います。
本記事もお読み頂きましてありがとうございます。