アフィリエイトに資格は要らない。原則無くても済む。
これは間違いありません。医者や弁護士のような資格が無いと出来ないものでは無い。
学生がアフィリエイト目的でブログやサイトを作っても合法です。そこに広告を貼ってビジネスしても無問題。
税金や著作権などの法律や決まりは守らないといけませんが、動画を作って広告収入を得てもOKです。
日本人は資格に高い関心がある。ビジネスでも資格の話題は聞くことがあると思います。
資格があると何が違うのか? これを頭に入れないと無用の長物にもなるのが資格。
資格はその人のステータスを形成する一部と見なせます。あると誇れる場合もある。
ビジネスでも専門や専用スキルを証明する資格があれば、信用を得やすい側面があります。
アフィリエイトに資格は不要だけど、あっても損は無いケースはあるのか?
これはイエス。あると良かったり、ウェブ業界で役立つ資格も存在します。このビジネス資格を取るなら考慮に入れてもいいとでしょう。
具体的には3種類ある。サイトやブログへのユーザーの流入を見る解析系。デザインを整えるデザイン系。セキュリティやコンテンツの差別化を図る情報系になります。
時間とお金が許すなら、このビジネス資格取得を目指すのも有りだと思います。
それらの紹介もしつつ、アフィリエイトに資格をどう活用すればいいのか。これを掘り下げていきましょう。
目次
資格と日本人の相性は?

資格と日本人の関係性は、歴史や村社会と類似性が見出せると思う。
日本人が資格を重視するのは、これが原点にあると考えられます。資格に重みを感じるとでも言うべきか。
それについて詳しく見ていきます。
資格が人気な理由
日本人は資格が大好き。学歴や経歴と並び、就職や転職で気になるポイントです。
なぜこんなに資格が人気なのか? それは日本人の国民性(民族性)に関係します。
「お上の権威には異常な程に弱い。従う」。この特性があるからです。
日本人はなぜ権威に弱い?
なぜ権威に弱いのか? 日本史を見ていけばすぐに答えは出て来ます。
万世一系と称される日本皇室。本当かはともかく、世界最古の歴史と連続性を有する王室なのは間違いありません。
古代から今まで、日本人は皇室や朝廷の権威を信じている。武士の世になり、武力では幕府が上回るようになっても、権威を持ち続けたのは朝廷でした。
承久の乱で朝廷群を迎え撃った鎌倉の北条氏。その言葉が示唆に富んでいます。
「天皇と戦うことは出来ない。天皇が出て来ないなら最後まで戦い、出て来たら降伏すべきだ」
これは天皇や朝廷に権威を感じていないと出て来ない言葉です。承久の乱は鎌倉幕府の圧勝に終わるが、それでも朝廷は潰されなかった。
幕末も公武合体論が出ています。武力(権力)の江戸幕府と権威を持つ朝廷。2つをドッキングさせて新しい日本政府を作ろうという構想です。
尊王論から倒幕、明治政府の設立にも天皇と朝廷は絡んでいる。大日本帝国は、天皇を頂点とする日本人間の平等を達成し、武士の世から今への変革に大きく寄与した歴史があります。
いかに日本人がお上の権威に弱いか。歴史が至る所で証明しているのが分かります。
お上の権威に類するのが学歴や資格、立場といったものです。これを見せることで、その人が権威を有すると分からせる効果があります。
「この紋所が目に入らぬか」。水戸黄門でお馴染みのあのセリフは、日本人特効の言葉であった訳です。
資格は日本人に刺さる
結論を言うと、資格は権威性を示し、日本人に刺さるものだということです。
ライバルに差をつける。優位性や特異性を示す。能力やスキルの存在を表す。
資格の有無はこの部分を分けると見れます。名と実で言えば名の要素が強い。
貴族や名家出身だから安全だろう。大企業だから問題ない。多数の資格を持つから有能なんだ。
これと根本は全く同じですね。その人が本当にそうなのかは、試さないと分からないことが多い。その中で判断する材料として、権威性を持つ資格があるという話です。
日本人と資格の相性は良い。詳しく言えば、日本人は資格を信じていると見れるでしょう。
アフィリエイトに資格は無くても済む

資格に弱い日本人。しかし、アフィリエイトに資格が通じないことは先に述べた通りです。
資格が通用しないと言うより、アフィリエイトはスキルと実力が重要な世界だからが正しいと思う。
アフィリエイトは権威が本体では無く、実力(権力)が本体であるとも言えるでしょうか。
それをもう少しお伝えしますね。
スキルと実力の世界
アフィリエイトはネット上における、商人アバターを作ると見れます。
商人が企業から持って来た商品やサービス。これをユーザーに売る仕事を、アフィリエイトと捉えると理解しやすい。
商人はユーザーに買ってもらわないと利益が出ません。売る為に使うのは言葉です。
「この商品は○○〇から来たもので、品質はバッチリ!」「私も試しましたが、使い勝手は良好でお値段以上の価値があります」「他の方も買われている信用ある商品です。今ならお安く提供できますよ」
こういった売り文句を記事やページに書き、読者に発信するのがアフィリエイトの基本です。
なろう小説などでも、転生者や転移者が商人になる話がある。その世界に不在だった人がいきなり来るのだから、知名度も信用も皆無です。そこから売り買いを成立させないと、早急に詰むようになっている。
ここでその商人は頭を捻ります。信用が無い自分が商品を売るには、どうすればいいのか。
資格なんて無いし、取る余裕も有りません。ここで売る為の何かをしないと摘んでしまう。
となると出て来る行動は、知名度アップや独自性と有用性のアピールになります。自分はこんな商品を持っている。他には無い商品があるよ。お試しで無料で1つ差し上げます。
フィクションだから大抵上手くいく話だけど、これから見れるものがあります。
それは実力とスキルを身に付けたり、証明出来れば商品は売れるという事実です。
砂漠や旱魃があった場所に真水を持っていく。これは売れる場所の発掘です。売れない理由がありません。
街中で他には無い商品を売る。目新しさで人は集まって来るでしょう。売り続けるのは工夫が要るけど。
お試し商法で話題性を作る。無料や安さで人を引き付け、固定客になってもらうやり方です。
これらは別に、権威が無いと出来ない訳では無い。あっても出来るものでもありません。
アフィリエイトもこれに通じる性質があると思います。スキルと実力の世界と見れる。
学歴や権威は通じない
ブログやサイトには何を書いても自由。自由なので見張る人はいません。
誹謗中傷的な内容や反社会的なものでないなら、誇張や嘘を書いても何も言われない。バレなきゃイカサマじゃないと嘯く言葉もあるように。
実績を偽る。プロフィールで嘘をつく。こういったことが実に多いのがアフィリエイトの世界です。
つまり、実績を伝えても信用されないケースも多いということ。
本当のことを言っても、それを覆い隠す嘘が蔓延しているので、伝わりにくい現実があります。
真っ当にアフィリエイトをする人には迷惑な話です。アフィリエイトのネガティブなイメージの一因にもなっている。
また、学歴があっても仕事で通じないケースもあるように、アフィリエイトで資格が役立たないパターンも多く見られます。
使えないとか、証にならないというのがより正確でしょうか。
大卒と高卒の違いは、大卒資格と経歴の有無になる。大卒は大卒資格の保持者と見なせます。
では大卒は無条件で、高卒より有能かつ頭が良いのか? これが成り立たないこともよくある話です。
高卒は学歴は無いけど、業務経験は大卒より豊富になります。仕事に慣れている分、スキルや能力が発達している可能性がある。さらには若さなど、大卒より優位な点があります。
大卒だけどプライドが高く、上司の指示に従わない。年下でも先輩というケースは、社会に出たら見られることです。先輩の言葉を聞かない部下は、組織では無能と判断される。
資格や権威が役立たない。実社会でも至る所で見られるものです。アフィリエイトでは尚更になる。
学歴や経歴を誇った所で、商品が売れる動機にはなり得ません。資格を見せた所で信用されるかは別。
それよりは読者がほしい情報や、ブログの使いやすさが揃っている。こちらに価値を感じる人は多くなります。そこまで作り込む努力に充てた方が有益です。
名実で言うなら実を充実させる。実を揃えてから名を取るのは悪くないでしょう。
ウェブスキルを証明するビジネス資格はアフィリエイト向き

アフィリエイトに有用な資格。ウェブスキルを証明するビジネス資格がそれに該当します。
アクセス解析を学べば、ユーザーの動きから改善を見出せる。デザインを整えることで検索順位を高められます。セキュリティが甘いと、顧客情報の流出危機を防げない。
アフィリエイトに役立つであろう、ウェブ系ビジネス資格を5つ。ここで取り上げます。
ウェブ解析士
ウェブ解析士はアクセス解析など、ウェブ解析データを活用して成果を出すスキルを証明する資格です。
実務ですぐに役立つノウハウを学べるのは実用的。
ブログやサイトを運営している人が、集客・マネタイズにすぐ活用できます。
資格取得を目指す講座も用意され、講師や同期の受講者との人脈が広がるといったメリットもあります。
講座費用は1万円を超え、試験代も2万円弱となる為、取得するなら一発合格を目指さないと損をする。
ウェブアナリスト検定
ウェブアナリスト検定は分析ツールを学べる資格。特にGoogleアナリティクスを体系的に身に付けられます。
Googleアナリティクスはメジャーな解析ツール。ブログやアフィリエイトサイトの運営者の多くが導入するものになります。
集客・回遊・コンバージョン(CV)・リピートなどのユーザー行動を中心に学習します。学べばユーザーの動き方を把握出来る能力が備わる。
受講料はテキスト代込みで24000円程。これを学んだ後に、後述のGAIQに進む人もいます。
GAIQ
Googleが公式に提供している、Googleアナリティクスの習熟度を認定する資格です。
試験勉強がそのままGoogleアナリティクス活用に繋がること。受験料がタダで、試験もウェブ上で行われる点が他には無い魅力と言えます。時間と場所にも縛られないのって素敵ですね。
アナリティクスアカデミーという学習ツールも無料提供されており、学習環境も充実している。
この3種が解析系資格です。他にもあるので、目的に応じて探してみるのも面白いでしょう。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、インターネットスキル検定普及協会が運営している。
サイト制作やブログデザインに必要な知識やスキルを証明する資格と言えます。
ウェブ業界における唯一の国家資格であり、近年注目度が高まりつつあります。
試験は1級~3級まで分かれている。1級は2級に、2級は3級に合格が受験条件となる、ステップアップ方式となっています。
3級の段階でCSSについてかなり学べるので、ブログやサイトのデザインにこだわる人は取得しておいて損は無いと思います。転職にも使える資格。
他にもウェブデザイン系資格はあります。興味があれば覗いてみるのもいいでしょう。
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティに特化した資格。
ブログやサイトを管理・運用する際には必ず、パスワードやメールアドレスを扱うことになります。これの管理について学べると見ていいでしょう。
また、ブログが大きくなってくると、不正アクセスやスパムも増える傾向にある。
これらの脅威をどのように防ぎ、安全に運営するかというマネジメントスキル。これを身に付けられる資格と言えます。
他には意外かもしれないけど、中小企業診断士も活用できる資格になる。ブログの差別化で役立つ視点が得られるかもしれません。
良いビジネス資格=実力を証明するもの

結論を言えば、良い資格とは、ビジネスにおける実力の証明が出来るものになる。
これはアフィリエイトに限りません。ビジネススキルを表す資格は認められる傾向にあります。
ビジネススキル=知識+実力(実務経験や実践経験)。こう捉えると、有用な資格を見つけやすい。
良いビジネス資格とは何か。これをもう少し詳しく見ていきます。
名と実の一致
資格は権威的。名実で言うなら名の要素が強いです。
名と実の一致。これが出来ている資格は考慮して問題ないと思います。
権威と権力。個人で言うなら、資格とスキルを有する状態になるのを指します。
実力が伴うなら、何をしてもやれることになる。サバイバルの知識だけ持つ人と、サバイバルの経験がある人。
名実伴うのは後者ですよね。実際に火熾しや飲み水の確保、食料調達をしてみないと分からないものは実に多い。
キノコや野草の見分け方。狩りの技術。これは体に覚えさせないと上手くいきません。
実を伴うパターン。これは経験や経歴を見ないと分からないことが多いです。試しにさせてみて、出来るか否かを確認する。
フリーランスが仕事を獲得する場合、事前に試験的な作業を振られるのはよく見ます。本当にこちらが求める能力を有しているのか? これを確かめるのにうってつけですね。
業務経験や作業スキル。これを証明するビジネス資格は、名も実も備わった資格と考えていいでしょう。
名に捉われるのはダメ
資格なら有用。こう思って取得するのは危険です。
名に捉われるとでも言うべきか。権威に盲目になるのは良くありません。権威と権力(実力)が伴ってこその資格と見るべきです。
資格を売り物にするのは、LECやユーキャンといった業者だけでなく、資格を作って運営している公共団体も関わる。資格ビジネスと呼ぶべき構図が存在しています。
資格取得を助けたり、資格の有用性をアピールしてお金を得るのが資格ビジネス。
数を捌く為に、本当は役立たない資格や、目的に沿わない資格を推奨するケースも結構見られるのが黒い部分です。これに呑まれると不味い。
目的に沿うものか。役立つ資格で汎用性もあるか。難易度や勉強量的に釣り合うか。
これらをまずはっきりさせないと、せっかくの資格取得の頑張りが無駄になってしまいます。
勉強時間は多くかかり、難易度も高いもの。これを受けるなら時間を確保しないと話になりません。
基礎の理解度で勉強量が変化するので、基礎知識が無いものをやるなら時間は絶対に必要になる。
資格は有用でも、取得しないと意味がありません。無謀な挑戦をして時間とお金を無駄にする人は結構多い。
働ける場所や要求される場面が少ない。この資格は実が無いと見れます。おすすめされていてもスルー安定です。
目的を明確にしておくのも大事。資格はあくまでもツールやサポートと考えるものです。これを目的とするのは手段と目的を履き違えることになります。
名実が伴うもの。名に捉われない性質。これを満たすビジネス資格から、目的のものを選べばミスは無くなるでしょう。
本記事もお読み頂きましてありがとうございます。