アフィリエイトブログが嫌い。アフィリエイトそのものが嫌い。
こんな意見も一定数あります。好きもあれば嫌いもあるのが物事。
好き嫌いは個人で全く変わります。野菜嫌いな人にとって、野菜の青臭さや苦さが受け付けない。
好きな人には理解し難いでしょうが、如何ともし難いものがそこにあります。嗜好の壁は高いことが多い。
私は寒いのは嫌いです。暑すぎないなら夏の方が好き。寒くて暗い冬は気分が落ち込みます。
雪やウィンタースポーツが好きだから冬が好きという意見は理解できる。しかし、それらの楽しみより嫌な側面が目に付く。
手が悴むのも嫌です。何かしようとして手が動かないのは困る。寒いとすぐ手が冷えるので作業が辛い。
朝が暗くて寒い。これも起きる時に邪魔です。だから私は冬や寒さが嫌いと感じます。
あまり冷房も使いたくない。電気代は勿論ですが、喉が痛くなったり、寝起きが怠い問題が起きやすいからです。
なるべく扇風機で済ますようにしています。暑いのは暑いけど、健康的にはそちらがマシと感じる。
このように、好き嫌いには何かしらの背景が存在します。
甘みが好きだからスイーツを好む。甘みが嫌いだからフルーツを食べない。辛みが好きだから激辛カレーを頼む。辛みが嫌いだからお寿司のワサビを外すなどなど。
アフィリエイトやブログが嫌いというのも、何かの理由が絡んでいると見るのが自然でしょう。
それが何なのか。1つずつ明らかにすると見えるものはあると思います。
アフィリエイトブログは鬱陶しい?

アフィリエイトブログに対する嫌悪感。その1つに「鬱陶しさ」があるのかな?
嫌いという感情も種類があります。アフィリエイトブログが憎いというより、目障りといった感の嫌悪があると思う。
なぜ鬱陶しいと思われるのか。それを見ていきます。
メルマガ登録や誘導がある?
鬱陶しいと人が感じるのはどんな時か。
夏の夜に寝ようとする時、耳元に蚊が飛んで来たことってありませんか? あのプーンという嫌な羽音がするだけで不快な気分になる。
鬱陶しいと思うのはこんな時だと思います。自分の意図を無視した振る舞いをされる時。
例えば、あるブログやサイトを訪問した際、「メルマガ登録をお願いします」・「広告をデカデカと表示」といったのに出くわしたことがあるのではないでしょうか。
あれって本当に鬱陶しいと感じる。広告をクリックさせたいから、そうしているのでしょうか。
ユーザーはたまたま目に入ったものを見たいだけかもしれない。そこに誘導画面がデンと表示される。
広告を消せば済む話ですが、その手間を発生させる仕組みになっているのって気分は良くないでしょう。
確かにメルマガへの登録や広告クリックを目的とし、運営・設置しているのは理解は出来る。しかし、ユーザーにとっては鬱陶しいと感じる要素を含んだものであります。
ちょっと内容を読んでから離れるユーザーもいるので、訪問者全てに宣伝や誘導をかけたい意図があるのでしょう。でも、読みたいユーザーにとっては邪魔にしかならないものである。
アフィリエイトブログに多く見られるこの点が、鬱陶しいと思われる理由の1つだと思います。
押しつけ感がするから?
内容が気に食わないというのも1つあるでしょうか。
ブログやサイトに書いてある内容や書き方は千差万別。同じジャンルでも紹介する商品や主張は変わります。
売り込みや押しつけ感があるブログ。こんなのも見かけるからそう感じるのかな?
共感できない意見もあります。それを見た時、否定的な気持ちになるのかもしれない。
訪問者に親身になっているか? これがあると無いで感じ方が変わるのではないかと。
自分しか見ていない?
人は善意には感謝を感じ、悪意には嫌悪を覚える。こちらを思って差し出される場合と、自分の利益だけを見ての提供では、受け手の感情は変わって来ます。
先述の誘導や押しつけの根本はこれだと思う。運営者が自分の儲けだけ気にしている。そう感じるから鬱陶しい、嫌いと感じる。
出し方で印象が変わるのもあると考えられます。
最初は無償で提供する。気に入ってもらえれたら紹介や宣伝を打つ。こちらは鬱陶しさは無いと思います。先に損をし、後で得をするやり方です。
逆に初めからガンガン迫る。こうなると鬱陶しい。得をしようとして得をしない(損をする)パターンになるかな。
全く売り込みを無くすのは難しいけど、まず相手有りきの姿勢を崩さないこと。
これが無いと鬱陶しがられると言えます。
嫌い=無関心ではない
好きの反対は無関心。愛情と憎悪は実は同じ感情である。
これは正しいと思います。何かを見て感情が起こる時点で関心があることを意味する。
熱心なファンがアンチになることはよくあります。思いが強い程、反転した時も激しい反応になる。
無関心なら何も感じません。時間の無駄と思ってスルーします。スルーしないのは関心があるからです。
アフィリエイトが嫌い。これはアフィリエイトにネガティブながら関心があるのと同じです。
無関心な人に関心を持ってもらうのは難しい。逆に、関心がある人にイメージを変えてもらうのは余地がある。
アフィリエイトで儲けようというのが嫌い?

アフィリエイトは金儲けではありません。しかし、お金を目的の1つにするのは悪くないと思う。
アフィリエイトで儲けることそのものが嫌い?
ビジネスはお金が絡む以上、そこを言われると何も出来なくなります…
アフィリエイトが嫌いだと言われる背景。それがヒントになると思います。
額に汗する労働観と離れている?
日本では労働は美徳という価値観があります。額に汗して働くこそ尊い。
間違いではありません。毎日汗だくで働く人がいるからこそ、社会が回っている側面はあります。
労働のイメージは、朝早くに起きて出社し、会社内や客先で動き回る。動くから汗もかくし疲れます。クタクタになった状態で夜を迎え、帰宅して眠る。これが一般的な労働観かと。
アフィリエイトはブログやサイト、Youtubeに投稿する記事やコンテンツ、動画を作成して紹介を行うのが仕事です。
会社に行く必要はないし、パソコンに向かっての作業で完結する。特に汗だくになる所はありません。
一般的な労働観とはかけ離れたものに見える。これがアフィリエイトが嫌だと思われる背景にあると思います。
何というか、ズルいと感じられるのかもしれませんね。企業や他人の開発したサービスや商品を紹介し、手数料をもらうシステム。フリーライド(タダ乗り、便乗)と思う人もいるからだと考えられる。
真っ当に稼いでいる感じじゃない。アフィリエイトを嫌うのはこの部分も関係しています。
胡散臭いイメージ
悪質なアフィリエイターの存在が生み出した負の部分。アフィリエイトは怪しいというイメージ。
アフィリエイターは商品宣伝で儲けたいという思いがあります。儲けるにはユーザーに購入してもらうことが必須です。企業が儲かり、そのおこぼれに与かるのがアフィリエイターとも見れます。
ユーザーから見ると、企業の回し者に映るのかもしれない。自分達の儲けの為に、こちらを食い物にしようと狙っている。
企業からしても、悪質なアフィリエイターは有害と言えます。
自分達が頑張って開発した商品。これをちゃんと広く宣伝してもらえば、開発費以上の回収が見込めるものだった。
ところが、宣伝を頼んだアフィリエイターはとんでもないことをした。何と集めたユーザーに誇大広告や嘘の宣伝を行い、売れるには売れたけど、クレームも凄まじい量になってしまった。
結果的にその商品は悪評が出回ってしまい、長期的に売れないものになった。これでは何の為に宣伝を頼んだのか分からない…
企業は信用と長期的な利益を失い、ユーザーは騙されたという傷を残した。利益を得たのはそのアフィリエイターだけです。
これではアフィリエイトは怪しいと思われても仕方ないと思います。責任の所在も販売元になるから、迂闊に宣伝をアフィリエイターに頼めなくなります。
ユーザーにとっても、自分達に損をさせるものと見る流れが出来る。
宣伝に誇張があるのは見るけど、あまりに大きいとか虚偽が混ざっている場合、ユーザーを騙す意図があると見られても仕方ないでしょう。二度と買わないと思う人も出て来る。
企業にもユーザーにも有害。被害が出ている以上、これを払拭する努力が必要だと思います。
儲けること自体が悪?
中には儲けることそのものが嫌いな人もいます。そう言うと共産主義っぽい気がして来るな…
経済とは人・物・金の移動を表す。社会が営まれる以上、経済活動はセットになります。
人類最古の通貨は貝殻だそうです。財という字には貝が入っていますね。
海で貝を拾って食べ、余った貝殻を漁師が集めていた。内陸で農耕を営む人達は、米や麦を蓄えていました。
漁師は貝殻と海産物・塩を持っていたけど、米や野菜は手元に無い。農民は逆に塩や海産物は持っていません。
そこでお互いの物品を交換しようという話になりました。しかし、交換レートが無いので、それを決める必要があった。
貝殻10個と米1kgを交換するというレートを作り、それで売り買いを行うようになりました。農民は米1kgと貝殻10個を引き換え、その貝殻で塩や海産物を買うという流れが生まれていった。
この時点で貝殻がお金(通貨)になっているのが分かります。これが銭や紙幣に変わったのが現在です。
お金を得る(儲ける)のは決して悪ではない。これを悪とするなら、誰も生活を営めないことになります。
元々の儲けるとは、相手を搾取するのでは無く、価値と価値の交換を表していると言える。
不当な手段を使うとか、対価以上に利益を得ようとするのが嫌われるのだと思います。これを嫌いというなら納得出来ます。
100円の商品価値のものに120円を払わせる。30万円の労働価値に20万円しか払わない。こんなことを嫌うのはまともな感覚だと思います。
お金を得ること自体がダメと言うなら、もうどうしようもないと思いますが…
アフィリエイトブログはビジネスの1つ。

アフィリエイトはネットにおける仲介や宣伝業全般を指す。個人でも出来る紹介で、手数料を頂く仕組み。
個人ブログで宣伝することは全く悪くない。個人が関わる価値は企業には無いものがあると思います。
アフィリエイトブログがビジネスの1つであること。これをおさらいしていきましょう。
ネットにおける紹介・宣伝業
商人というのは交易をする人が元の意味です。
戦で負けて土地を失った人達がいた。土地を失くしたことで、自分の土地を耕して得た収穫物(粟や米)で成り立っていた生活が破綻する形になりました。
生産手段を失った彼らは困りました。そこで遠隔地から物品を運び、売り買いすることを仕事にした。
海まで行って漁師から塩や魚を買う。それを内陸まで運んで農民に売る。そこで得た農産物を上流階級に売り、金貨や銀貨と交換する。
交易を担当することで、各地の流通を発展させた。米が不作な土地には米を売り、米が余った土地では米を買う。こうして交易(商い)に従事する人が、商人と呼ばれるようになった。
文明が発達すると生産力が増大化します。増えた生産物は余るようになる。各地で余った生産物を別の品に交換しようという動きが生まれます。
その仲介を担ったのが商人です。塩がほしい人の為に海から買い付けてくる。客に劣悪な品物を出す訳にはいかないので、品質チェックも行います。質が保証された塩を仕入れ、客先に持っていく。
リアルの営業や流通業はこれが元です。これをネット上で行うのが、アフィリエイトと思えば分かるかと。
ネット上に作ったブログ。ここに商品を宣伝したい企業の広告を貼ります。紹介する内容を記事にまとめ、訪問者に見せる。ここで買いたいと思えば、広告のクリックや購入に進む流れです。
アフィリエイターは紹介する商品の中身を見る。宣伝して大丈夫か? 宣伝するポイントはどこか?
ここで問題が無ければ、記事やコンテンツを作ります。こうして遠隔地のユーザーも購入出来る体制が整っていく。
商人が行う仕入れや目利き。これをネット上でやるのがアフィリエイトです。アフィリエイターは商人と考えれば概ね正しいと言えます。
せどりも似ているけど、せどりは商品の実物を安く仕入れ、求めるユーザーに高く売るビジネスモデル。
アフィリエイトは商品の情報や評価をユーザーに提供し、納得されれば購入というスタイルの違いがある。
漁師や農民が直接売りに行けばいい? 土地を離れると土は荒れる為、農繁期は付きっ切りで行わないと収穫がボロボロになります。農閑期の冬は寒さや雪で動けない地域も多い。
漁は命がけです。海が荒れれば命を落とす危険が高かった。入念な準備をしないと魚は獲れません。それに追われるので、遠隔地まで売りに行くのは漁師には難しい。
現代社会も似た側面はあります。毎日忙しいと言っている人が、無数にある商品や情報を吟味する余裕があるでしょうか? 代行業が隆盛なのも、忙しくて手が回らない背景があるからです。
商人はそれを行う代行業者とも見れます。ならば、アフィリエイトはネット上における代行や仲介を担当するものと考えられるでしょう。
アフィリエイトは紹介や宣伝を行うものと書いた記事はこちらもあります。
運営者の分身(媒体は問わない)
人は休まないと死にます。徹夜は命や健康のリソースを削って可能になる荒業。
機械のように電気や燃料を与えれば、24時間働き続ける存在ではありません。労働が8時間を上限とするのも、それ以上の労働は体に悪影響を与えると考えられるからです。
自分が寝たり、休んでいる間でも働いてくれる存在。そんなのがあると収入が増えます。
ブログやサイトに投稿した記事。これに貼った広告から収益が出る。あたかも架空の自分がそこにいて、商人のように紹介や宣伝を行っている感じ。
アフィリエイトブログやサイトは、運営者の分身と見ると理解しやすいと思います。Youtubeアフィリエイトなら、自分の(動画)チャンネルが分身になります。
ネット上に作る架空の自分。これが訪問者に価値を提供し、企業と引き合わせる。
企業は商品が売れます。ユーザーは求めるものを手にする。両者を繋いで感謝と対価を得る仕組みです。
こう考えるなら、アフィリエイトは真っ当な存在となる筈です。
アフィリエイトが嫌いというのも1つの意見

色々言って来ましたが、それでもアフィリエイトが嫌いという意見は変わらないケースもあります。
肯定と同様に、否定も1つの意見。アフィリエイトが嫌いなら、それも1つの考えと思うのが公平でしょう。
アフィリエイトは合法であり、違法ではないビジネス。これを最後に主張して終わりにします。
この世の人は皆商人でもある
お前は何を言っているんだ? そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これは正しいと断言します。あなたも間違いなく商人の性質を持っている存在だと。
サラリーマンは労働力を会社に提供する。職務が何であれ、これは同じです。
公務員も対象が国や政府になるだけで、自分の労働力を提示しているのは変わりません。
研究開発や製造といったものづくりだから無関係?
あなたが頭を捻ったり、動いてラインを回す時点で労働力を提供しています。サラリーマンである以上、労働の対価に給料という構図は同じです。
フリーランスや自営業は? こちらはより商人チックです。
フリーランスはタスクや案件を見つけ、それを受注して労働の成果を提供する。自営業は自分が作ったサービスや商品を、企業や個人に売っています。
経営者も商人? 会社経営に必要な事業計画や見積もり。これを作って下に提示し、計画通りに仕事を進めさせる。株主への説明や銀行とのやり取りも、円滑な企業経営に必須です。
社員や部下が成果物を作る為のお膳立てをする。社員を生産者に見立てるなら、経営者は商人になります。
世間や取引先に卸す商品を作り、売りに行く。その為のサポートを行い、売り上げを確保するのが経営です。
このように、働く以上は皆が商人でもあります。
農家や畜産家といった生産者は? 彼らは生産したものを売ってお金を得ます。
売りに行くのは業者を介することもあるし、自分で直販するケースもある。自分の労働の成果を売る点では変わりません。
アフィリエイトは違法ではない
アフィリエイターはネット上で商人のように動く存在。彼らを嫌いというのも1つの意見です。
アフィリエイトはそのままでは世に知られないものや、実情が分からないものを宣伝する。企業だけでは伝えきれない、広めきれない部分を代行する仕事です。
単にネットが早くて便利なツールだから、利用しているという話。ネットが無いなら別のシステムで売り買いや代行業が発達していたと思います。
ネットに広告を打てることで、企業は安く迅速に宣伝が可能になった。これをサポートしているのがアフィリエイターです。
嘘の宣伝や情報を発信するのはダメだけど、企業の宣伝を手伝うのは違法ではありません。宣伝が違法なら、マスメディアが流すCMや新聞広告もアウトになります。
これまでマスメディアが独占していた宣伝を、個人が行うようになったのがアフィリエイト。
では嫌いという意見の出所は何でしょう。感情的なものか、過去に嫌な経験があったか?
嫌な経験というのは騙されたり、何かしらの被害があったと考えられる。そこに関してはアフィリエイター側が払拭していくしか無いでしょう。
具体的には、アフィリエイトで稼ぐことの意味や、稼ぐ上での努力を伝えること。
実績もそうですが、ちゃんと努力してやっている姿も、マイナスイメージを取り除くのに貢献するでしょう。
感情的なものはどうしようもありません。嫌いなものは嫌い。これは誰にもあると思うからです。
大切なのは、アフィリエイトが嫌いという意見も認めること。その気持ちを理解することだと思う。
アフィリエイトについて考えた記事はこちらもご覧下さい。
本記事もお読み頂きましてありがとうございます。