物販アフィリエイト。商品を紹介することが主となるアフィリエイトの形。
紹介する商品の広告を貼り、そこからユーザーに購入してもらうのが基本となります。
アフィリエイトサービスプロバイダーを略したのがASPです。
似た略称のASPはアプリケーションサービスプロバイダーというのがある。ややこしいですね。
ASPは企業の商品広告が集まっています。広告をここで取得して貼り付けることができるサイト。こういう認識で問題ありません。企業はここに広告を出稿している形式です。
ASPは誰でも利用できる場合が多い。ASPに会員登録し、紹介したい商品の広告を探す。見つけたら広告を取得。記事を書いて商品紹介しつつ、広告を貼る。こんなイメージです。
扱う広告はジャンルで別れていて、種類や数は差があります。メジャーと呼ばれる金融や健康系などは商品の数も多く、記事のネタには困りにくい。メジャーから外れる程、商品も広告数も少なくなる。
何を貼るかはジャンルで決める。アフィリエイトで何を主題としていくかを決める。
初心者は特に、何でも売ろうと考えてあれこれ広告を選んでしまいます。あなたのブログやサイトに、色んなジャンルの広告を貼った記事が量産される感じ。
雑記じゃないけど、ごちゃ混ぜアフィリエイトブログ。こんなブログが出来上がるイメージです。
これってどうなんでしょう? 何がテーマか分からない感じがする。万屋みたいなものが出来る?
何を扱うかは運営者の自由でいいと思います。食に興味があればそれを集めればいいし、美容が好きならその広告を見ていく。テーマやジャンルに貴賎は無いでしょう。
ただ、あなたのブログが何を専門としているか。ユーザーはこれをかなり気にする。
ごちゃ混ぜだと何屋さんか分かりにくい。映画に関心が高い人が、たまたま映画について書かれた記事を読む。この運営者は映画に詳しいのかなと思って他を見ると、関係ない記事がズラリと並んでいる。
この時点でもう滞在しないと思う。映画に特化したサイトやブログを探しに行くのが普通だと思います。
雑記だと初めから割り切っているなら、ごちゃ混ぜも有りでしょう。雑記だとあらゆるものを記事ネタとできる強みがあります。映画について書いてもいいし、靴について語ってもいい。
個人的には雑記は日記になりがちなので、かなりその点を意識して作らないとダメな気がします。要は誰を対象にしているかのピントがぼけやすいこと。これを克服できないと難しいと思う。
何かのジャンルや分野に特化する。その方がピントも合わせやすく、作りやすいと思う。初心者はそれをまず目指した方が効率的な気がします。対象を広げるのは初心者を脱してからが無難かと。
扱いたい商品やジャンルが決まっている。これならASPを使い、物販アフィリエイトしていけばいいでしょう。
ではASPはどんなものがあるのか。その点を踏まえて見ていきます。
物販アフィリエイトに必須のASP

ASPは物販アフィリエイトには必須。
ここに掲載される広告がそのまま、記事のネタであり稼ぐ元になるからです。ASPが無いと始まりません。
ある程度実績を積まないと掲載できない広告もあります。単価も高いので稼ぎが増える分、運営者の能力が問われる案件になる。
これは追々として、初心者でも貼れる広告を選べばいい。まずはそちらで売れる記事を作れるようになるのが先です。ASPには初心者が貼れる広告は多くあるので、それを選んで記事を書いていくのが基本。
紹介する商品の広告がある
扱われている商品は無数にあり、ジャンルごとに分かれています。
食品なら野菜や肉や米などがある。同じ食品でも生鮮と加工や乾燥食品では異なります。会社ごとに違う広告を出しているので、同じ食品でも複数の広告があるのも普通。
ある商品を紹介する場合、その商品についての記事を書く。ここに広告を挿入して記事を完成させる。
こんな形でアフィリエイトしていくのが、物販アフィリエイトです。
物販アフィリエイトはユーザーが宣伝された企業の広告からアクセスし、そこで商品購入に進んだ時に報酬が発生します。成約によって報酬が生まれるので、成果報酬型とも呼ばれる。
広告が無いと紹介はできない
商品の紹介が重点なので、紹介する商品と広告がセットになる。逆に言えば、それがないと成り立たない特性を持ちます。
ブログのジャンル選定が重要なのは、物販で扱える商品と広告の種類と数も大きく変わるから。単に紹介できるものがないと、記事の作りようがありません。
Googleアドセンスはこれに対し、Googleが記事やタイトルに適したと思われる広告を自動で挿入する仕組み。商品を選ばなくても広告が勝手に入る分では楽です。ジャンルも広く取りやすいメリットがある。
物販は売る物が明白。その代わりに無いものは紹介できない。アドセンスは売る物はある意味自由です。代わりに売る物を自分で決められず、抽象的になりやすい特徴がある。
どちらが有利かという議論は意味がないと思います。何を扱ったブログやサイトを作るかの方が圧倒的に大事だと言える。紹介という点ではどちらも変わらないからです。
ユーザーにきっちりと宣伝・紹介する。この意識があればどちらも稼げると思います。
商品を「紹介」する
物販で大切なのは、商品について語っていくことだと思う。
商品説明は企業のページを見れば大体書いてあります。米を例にとります。
そのブランド米は10年連続で賞を取った優秀なブランド。顧客満足度でも1位の商品です。リピーターもこれだけいる。その声を一部紹介します。
栄養価は他の米と比べてこれ程違うんです。どんな調理や料理でも合うし、美味しいお米。お値段はこれだけするけど、味も栄養価も満足して頂ける価値があります。さあご購入を! 数には限りがございますよ。
こんな宣伝が書かれていたとする。これをそのままパクって記事にする。どう思いますか?
私はこう思う。「それ宣伝じゃなくて説明だよね。あなたの記事を読む必要はないね」
正直、普段食べている米とそのブランド。どれだけ栄養価が違うかなんて調べようがない。科学的に調べたって言うけど、その機関に確かめることはまずしないし、出来ないでしょう。
味も同じです。味覚は人それぞれ。甘みが強いとかモチモチした食感と言われても、それは何を基準にしたものなのかは分からない。その宣伝は、購入する以外に確かめようがないことが並んでいる。
これでユーザーは買いたくなるか。私なら前述の理由で買う気にはなりません。
値段に見合う価値をその商品には感じないから。価値を感じさせる何かを宣伝に盛り込む必要がある。
では買いたくなるには何が必要か。買っても損はしないと思ってもらう要素は何か。
ここを考えて加えていくと、ユーザーを引き付ける内容になるでしょう。購入してみた体験談。米なら食レポかな? これがあるだけでも説得力は変わってくる。
化粧品とかなら使用前と使用後の写真やレポート。これもユーザーが気になるポイントでしょう。払ったお金に見合うリターンや効果。これを重視するのは買い手の共通項です。
この要素を加えて商品を語る。これが商品紹介ではないかと思う。
アフィリエイト初心者はどっちがいい?

アフィリエイトは大別して、成果報酬型とクリック報酬型の2つがある。両者は商品を紹介し、広告を貼るという点では同じですが、報酬発生の仕方やポイントが異なります。
初心者はどちらがいいか。結構悩む所だと思う。アドセンスは稼げないとか、物販は記事作成が辛いとか聞く。
キツいからやらない。楽だからやる。こう決めるのは不味いです。アフィリエイト初心者は根っこをまず見る。
最初に何をテーマとし、ジャンルを決定するか。ここから決めていく方が軸がブレない。この方が自分が何を書いているかがはっきりします。書きやすさもグッとアップする。
どっちがいいか。この問いには何をしたいかが答えになるでしょう。
成果報酬型
一般的にアフィリエイトと呼ばれる形式はこちら。ユーザーに記事を読んでもらい、そこで掲載された広告から購入に進んでもらう。購入によって成約となり、紹介手数料を報酬として頂く形です。
リアルなら不動産仲介業に近いでしょうか。不動産屋という企業と、家を買ったり、借りたい個人の間に立つ存在。両者をマッチングさせるのが彼らのビジネスです。
OmiaiやPairsといったアプリやサービスも、ブライダル業界と個人をマッチングさせる目的で運営されている。出会いや付き合うまでをリードすれば報酬が発生する仕組みです。
購入や成約がハードルとなるので、飛び越える高さは高いのが特徴になる。本当にそれを求めている人に向けて発信する。その内容を練るのが成果報酬型には必要です。
例として、利用者の体験記や実体験を載せる。こうするとユーザーの不安を和らげる効果があります。購入する以上はリターンを確かなものにしたい。このユーザーの思いに応える内容が要ります。
刺さる人に刺さればいいので、クリック型程はアクセス数を必要としません。特化サイトで収益を上げる系統はこれになる。特化しているので訪問する人自体、それに関心が高い前提になるからです。
訪問者数は少なくてもいいが、読む人に刺さる内容を作る。これが成果報酬型の基本になります。
クリック報酬型
Googleアドセンスはこちらです。ネットを介した紹介・宣伝をアフィリエイトと言うなら、これもその1つ。
訪問したユーザーが記事に貼られたアドセンス広告をクリックする。この時点で報酬が発生します。クリックされればいいので、成果報酬型よりも報酬発生のハードルは低い。
反面、単価は低いです。1回のクリックで20~30円程の収益。月に3万円稼ぐなら、ユーザーに1000回はクリックしてもらう必要があります。
ユーザー1人が何回もクリックしてくれないと考えれば、アクセスを大量に稼がないと稼ぎが小さいことは予想できる。アクセス数をどれだけ稼ぐかが、クリック報酬型の肝になります。
稼ぐハードルは高いけど儲けは大きくなりやすい成果報酬型。ハードルは低い代わりに大きく稼ぐ工夫を要するクリック報酬型。このイメージで考えれば理解しやすいでしょう。
どちらが初心者向きか
初心者向きかで考えるより、何をブログやサイトのテーマとしたいかで決めていく方がいいです。
ダイエットをテーマにするなら、ダイエット食品や器具など、企業が販売している商品がいくらでもあります。特定の商品を紹介したいという場合も物販アフィリエイトに向くでしょう。
歴史や哲学のような、売る物が本くらいだったり抽象的な概念の場合、紹介したい商品の広告が無いケースもある。こうなると物販アフィリエイトは難しいので、アドセンスの方がいけるでしょう。
見分け方としては、紹介したい商品があるなら物販アフィリエイト。無いならアドセンス。
紹介したくても商品広告がない場合もアドセンスになります。
自分で広告を選んで貼るのが物販アフィリエイトなので、選ぶ手間と自分で決められる自由さがある。アドセンスは逆に広告が自動で挿入されるので、選ばなくていい代わりに自分で決められない特徴があります。
売る商品が明確でテーマも広告も自分で決めたいなら物販を、抽象的なテーマで特に売りたい商品が無い場合はアドセンスを選ぶのが失敗しにくいです。
初心者が使いやすいASP。5つ挙げます

ASPは複数あり、よく知られているのはA8.netがある。
ASPごとに特徴があり、自分が何を扱いたいかで選ぶ優先度は変化します。
初心者の内なら、扱える案件が多いASPが向くかもしれません。広告が無いと記事が書けないのが物販アフィリエイト。ここを外すとネタが切れやすい。
何か特別な分野を選んだ。これなら特化したASPがいいでしょう。選ぶポイントは記事の内容と同じく、自分が何を扱い、書きたいか。これに尽きると言える。
ここでは初心者にも扱える案件が集まったASPを5つ。それぞれ挙げていきます。
A8.net
一番メジャーのものはA8.net。
全てのアフィリエイトに関わる個人・企業が登録していると言える程、定番のASPとして知られています。累計290万サイト以上(2021年05月現在)が登録しており、登録・利用が完全無料です。
さらに無料で使えるブログサービスの提供もしているので、初期投資無しで始めることができます。
アフィリエイトマーケティング協会の調査で、10年連続でアフィリエイト満足度No.1(2020年06月発表)を獲得している。利用数と満足度で10年連続1位、獲得ポイントは2位以下のサービスを大きく離しています。
広告出稿数が他よりも多いのが最大の特徴と言える。2020年9月時点で「5728件」の広告が出稿しています。
アフィb
アフィbは特定のジャンルが強いという特徴があります。
元はアフィリエイトBという名前で2016年にアフィbに改称している。累計102万サイト以上(2021年05月現在)が登録しており、広告が美容や婚活など、女性を対象としたものが多いです。
また、報酬振り込み時に消費税分を上乗せして振り込むのが他とは違う点。
アフィリエイトの場合、売り上げが1000万円を超えない限り消費税の支払い義務は発生しません。
例えば年間1000万円以上稼いだ場合、本来1000万円から消費税を支払わなければいけないのに対し、1100万円から支払うことになります(売り上げがアフィbの場合)。
なので、稼いだお金を消費税で失うことが無くなります。
もしもアフィリエイト
もしもアフィリエイトは業界で初めて「W報酬制度」を採用しており、通常のアフィリエイト報酬に加えて12%のボーナス報酬が追加されて支払われる。
100円の報酬が発生したら、112円になって支払われるということですね。
もしもアフィリエイトの魅力はW報酬制度だけではありません。
ブログのノウハウやアフィリエイトで成功しているブロガー・アフィリエイターへのインタビュー、誰でも利用できるツールなどが会員向けに提供されている点。
実際に第一線で活躍しているブロガーやアフィリエイターがノウハウを放出しているため、初心者はもちろんのこと経験者が読んでも学べる記事になっています。
なお、Amazonとの提携には審査が必要ですが、もしもアフィリエイトに会員登録した時点で楽天市場との提携が完了しています。
その為、すぐにブログに商品のアフィリエイトリンクを設置することが可能です。
バリューコマース
バリューコマースは、1999年に日本で初めてのアフィリエイトサービスを開始した歴史があります。
日本におけるアフィリエイトのパイオニア的存在で、75万を超えるアフィリエイトサイトが登録しています。
バリューコマースの特徴として、Yahoo!ショッピングのアフィリエイトが扱える点がある。
また、ブログや記事の内容に応じて自動で最適な広告を配信してくれる「おまかせ広告」という、Google アドセンスのようなサービスがあります。これも珍しい。
クリック報酬のアドセンスと異なり、おまかせ広告は成約が必要になります。成果報酬型広告です。
2020年5月以降にランクやカテゴリに応じて、通常は提携に審査が必要なプログラムでも、即時提携ができるようになるなどの特典が受けられる「契約者ランク」の制度を開始すると発表しています。
アクセストレード
アクセストレードは、求人やゲーム関連のプログラムが多く掲載されている傾向があります。
求人やゲーム関連のアフィリエイトは、成約(コンバージョン)が無料の会員登録に設定されていることがある。なので、成果までのハードルが低くて狙いやすいです。
アクセストレードでは無料会員登録のプログラムが多く集められている。また、自己アフィリエイト(セルフバック)の案件も豊富です。
購入代金の100%が受け取れるプログラムもあり、自分で商品の効果を実感した後に記事を作ることも易しい。「実際に利用している」というのは記事の独自性に繋がるので、記事の質を高める効果が期待できます。
アフィリエイト初心者はテーマとジャンルをまず決める

物販だろうがアドセンスだろうが、記事を作って紹介するのがアフィリエイト。
初心者はまず、自分が何を扱うかを決めておく必要がある。
面接でも自分が出来ることや得意をアピールします。何が出来るかが読者に伝わると、最後まで読んでもらいやすい。主張がしっかりできる人が、面接でも高評価をもらえます。
読まれないと紹介ができません。読まれるにはアピールしたいことが明確である必要がある。
テーマとジャンルの決定。これがまずアフィリエイト初心者には必須だと思います。
自分が何をしたい・扱いたいかで決める
A8.netなら審査なしで登録できるので間口も広く、最低支払額が1,000円とハードルが低いのも初心者には非常に嬉しいポイント。登録して損はないと言える。
特定の強いジャンルなどがあまり存在しないので、特定領域の特化サイトを作るのであれば使用しない選択肢もあるかもしれません。
幅広いジャンルで案件があるので、ブログ初心者から上級者まで利用価値が高いのは特筆する所です。
扱うジャンルが美容系で自分も女性。これならアフィbを利用すると広告が多い。
女性向けの内容を発信している方もこれに入ります。女性向けと覚えておくといいでしょう。
初心者で物販(商品紹介)をしたいと考えているならもしもアフィリエイトが向くでしょう。楽天市場は即時提携(無審査)でできるからです。
楽天市場やAmazonからの購入の報酬単価は低いですが、成約率などの計算ができます。初心者の間は実際に得たお金よりも成果数が大きな価値を持つことがあります。
バリューコマースが向くのは、もしもアフィリエイトと同じく物販アフィリエイトをしたい人。
Yahoo!ショッピングも楽天市場やAmazonと同じ通販サイト。このアフィリエイトプログラムを扱っているというのが理由になります。
Yahoo!ショッピングはポイント還元率が非常に高いのが特徴。いわゆるポイント沼があり、これを利用するユーザーを対象としやすい。楽天やAmazonに加えてこれもアフィリエイトできる点があります。
アクセストレードは独占案件数は多くない。しかし、踏み込んだジャンルになると強い側面を持つので、他では掲載されていない掘り出し物の広告が見つかることもある。
ブログのテーマによっては会員登録の意味が薄い傾向はあるものの、「他のASPだと欲しいプログラムが無い」という場合は覗いてみると見つかるかもしれません。
アドセンスと併用する
アドセンスは特に紹介したいというものがない場合の選択肢。何でも記事のネタになり得る自由さがある。
かと言って、紹介したい商品がある場合は選んではいけないという訳でもありません。両者を併用するパターンもあります。ハイブリッド(良い意味での併用)と言うべきやり方です。
商品紹介の傍らでアドセンス広告も貼る。アドセンスはGoogleの審査に受からないと広告を貼ることはできません。審査に通る必要はあるけど、両方の手法で収益アップを期待できる点が強みです。
商品を紹介する一方、関心が高くないユーザーの目を引く広告がある。買うまではいかずとも、広告を見る位ならいいかと思ってクリックする。そこから成約に繋がれば、なお収益は上がります。
併用で気を付ける所は、それぞれの広告をどこに配置するかが一番大きいと思う。
併用すると広告の数は単純に倍になります。広告がベタベタ貼られた感の記事。内容が優れていても、見栄えも良くないし売り込み感が出てしまう。見る気が失せると逆効果になります。
それを防ぐのが広告配置の工夫。広告にも種類があり、いかにも広告と言った感の「ディスプレイ広告」と、文章の中に溶け込む「ネイティブ広告」の2種類に別れている。
どちらが優れているではなく、どちらも活用する配置を考える。これが売れる記事の工夫となります。
自分が作った記事の構成を壊さない形で広告を入れていく。この工夫をすれば、併用のメリットを最大化できるでしょう。