アフィリエイト広告のおすすめ。これってあるのでしょうか?
基本的にアフィリエイト広告は、成約が条件となる成果報酬型と、クリック時点でOKとなるクリック型の2つに分けられる。
単純に単価だけで見るなら、成果報酬型の方が実入りは良くなります。クリック型は1クリックで20~30円が相場と言われている。
成果報酬型広告は成約で数百円から数万円と、遥かに報酬額は高くなります。
しかし、ブログのジャンルや方針次第では、貼れる広告が存在しないこともある。
広告を貼らないとビジネスモデルが作れないのがアフィリエイト。一概に成果報酬型が良いという訳でもありません。
マイナージャンルに強い人でそれをブログの軸にしたい場合、クリック型のGoogleアドセンス広告を設置して収益化するというやり方も存在します。
成果報酬型広告が無いジャンルでも、Googleアドセンスならやれるケース。これならクリック型がおすすめという話になるでしょう。
このように、おすすめと言っても様々なパターンがある。おすすめはブログ運営の在り方から考えるもの。
アフィリエイト広告の設置は、アフィリエイトのタイプやジャンルから考えていくのが一番安定するように見えます。
その形を具体化すれば、広告選択で迷わない運用が可能になるでしょう。それを見ていきます。
特化型でアフィリエイトブログを作る場合の広告のおすすめは?

アフィリエイトブログやサイトを大別すると、特化型と雑記型に分けられる。まずは特化型についてです。
特化型は特定ジャンルに特化した内容がまとまっている特徴があります。アフィリエイト広告も特定分野に偏ったものが選ばれて設置されている傾向になる。
金融ジャンルなら金融系の商品やサービスのアフィリエイト広告が目につくでしょう。おすすめ商品もジャンルに偏ったものばかりになる。
個人的には特化型でアフィリエイトしていくのがおすすめと思います。それについては後述しています。
特化型の特徴
あるジャンルに特化した記事やコンテンツを詰めていくのが、特化型サイトやブログの基本です。
ジャンル選択は何でも良いけど、一度決めたら修正は難しいので、ある程度はやり抜く覚悟を持つ必要がある。
長所と短所を挙げていきます。
長所
・専門家チックな印象を検索エンジンやユーザーに与えるので、上位表示されやすい
・対象となる読者層が明確であり、アクセス数もPV数も稼ぎやすい土台がある
・専門知識や詳しい情報、独自の経験を盛り込むので、他のサイトやブログとの差別化が容易
・特定内容に偏る為、固定のファンを獲得しやすい
短所
・専門分野や詳細な知識が前提となるので、それ以外のジャンルに応用が難しい
・専門分野を軸としていく為の学びを継続する必要性がある
・狙ったジャンルによっては市場規模的に稼ぎにくい場合がある
・検索エンジンの評価に大きく左右される傾向にある(長所でもある)
井戸や油田を探し、当たりを付けたらひたすら掘り進めていくのが特化型のイメージです。利益が出るまで掘り続けないといけないので、その間は我慢が必要になる。
1つの分野につき、1つのブログを作り上げる。特化型の運営方針はこれが基本となります。修正が効きにくい所があるので、最初のジャンル選びとやり抜く意思を持つのが超重要です。
特化型サイトやブログは検索エンジンのアップデートの影響を受けやすい。なぜなら似た内容の記事が多く、アップデートの際に一緒に検索順位が移動するからです。
故に、特化型は複数のサイトやブログを作る方向性に持っていくのが、リスクヘッジになります。
軸になるのは商品?
特化型は扱う商品も絞られる。例えばクレジットカードのまとめなら、紹介するのはクレジットカードの契約案件や、口座開設といったものに限られるでしょう。
逆に言えば、扱う商品を軸にした情報をまとめたり、補足するコンテンツを作って運営していくとも見れる。
良くも悪くも宣伝する商品が軸になる印象が強いのが、特化型ブログやサイトの特性と言えるでしょう。
商品が軸ということは、商品の評価でアフィリエイトの成果が変化することでもある。
つまり、どのジャンルを選ぶかは勿論、商品選びも大事なポイントになります。商品によっては古くなって広告が削除されるケースもある。なので、逐一記事を更新したり、過去記事のチェックやリライトが必要です。
成果報酬型広告はこちら向き
商品が軸になりやすいので、商品紹介をメインとする成果報酬型の広告がこちら向きと考えられる。
別にクリック型(クリック保証型)と相性が悪いという訳ではありません。ですが、専門家チックになる傾向から、ユーザーはおすすめを知りたいという思いを抱えるケースが多いです。
その分野やジャンルに詳しい人が紹介する商品。それなら安心感が高いと思うのがユーザーの心情。
これに沿った運営となると、成果報酬型広告を活用する方が向くと言えます。
雑記型でアフィリエイトブログを作るならおすすめの広告は?

雑記型は色々なジャンルの記事が詰まっている。アフィリエイト広告もジャンルがバラけた感じになります。
昨日は宅配サービスの内容と広告が入った記事が作られ、今日は家電について触れた記事が投稿されている。
おすすめ商品も宅配や家電、家事代行サービスと様々な分野になる。アフィリエイト広告もそれに合わせた形で設置されるでしょう。
雑記型の特徴を特化型と対比させながら見ていきます。優劣自体は無いと思います。
雑記型の特徴
雑記型は特化型の真逆と考えると分かりやすい。ジャンルはバラバラな記事やコンテンツを作って更新していくのが基本です。
ジャンルは何でも良く、色々な話題をネタにできる。柔軟な運営がやれる点では特化型に大きく勝ります。
こちらも長所と短所を挙げていきます。
長所
・専門家でなくても書けることは多い為、敷居が低くて始めやすい
・トレンドも取り入れやすく、SNSとの相性も良い。バズらせやすいのはこちらの強み
・幅広い読者層を対象にできるので、アクセス数を特化型よりも集めやすい傾向にある
・友人や仲間のような関係性を読者と築きやすい
短所
・何でも屋な印象を出す為、検索エンジンやユーザーからの評価は低くなる(専門家には劣る)
・集まった読者が離れやすい。アクセス数に対するPV数は伸びにくい
・対象となる読者像がぼやけるので、固定のファンを獲得しにくい
・雑記帳な感になりやすいので、他サイトやブログとの差別化を図る必要がある
特化型が井戸を掘るイメージなら、雑記型は広く浅く畑を耕して種まきをする感じです。とりあえず色んな種をまいてみて、芽を出したものを育てるような。
こちらは良くも悪くも検索エンジンの影響を受けにくい。特化型より検索上位に持っていくことは難しい反面、アップデートの際に起こるランクダウンも起こりにくいです。
故に、雑記型はアクセス数やPV数を集める記事ジャンルを選定し、その割合を増やして稼げる記事の多様化を図るのが、リスクヘッジになります。
ブログ運営者の人間性が軸?
雑記型の難点は、漫然と書くと雑記帳になりやすい所。読者は知識や情報を探していることが多いので、読者が読みたいものや読みたくなる書き方を意識する必要があります。
特定ジャンルや商品で人を引き付ける特化型と違い、ジャンルが多様なこちらで共通するのは同じ書き手であるという点。ブログ運営者の魅力や個性が固定ファンの獲得に繋がります。
SNSの活用は特化型でもありますが、雑記型で活きやすいのはこの性質にあります。運営者が書いた記事をSNSにアップし、それを見た読者が興味を持ってブログに訪問する。
興味を引くジャンルが無くても、運営者の人柄や考えに触れることでファンになるケースもあります。
特定対象の読者は呼びにくい反面、幅広い層の読者を獲得する上で活かしやすい特性を持つ。
Googleアドセンス(クリック型)はこちらに向く?
特化型よりも多岐に渡るジャンルで記事を書くので、記事上で喋るといった感がするのが雑記型。
ネット上で運営者が様々な話題を出し、それについて喋りまくる。テレビタレントに通じるものを感じやすいと思います。ブログ運営者が軸となるのは、こんな性質が関係しているでしょう。
マイナーで関連商品が無い分野で記事を書くこともしやすい為、特化型よりクリック型広告で運営しやすいと考えられる。成果報酬型広告を使っても悪くないと思いますが。
人で例えるならこんな感じでしょうか。
特化型→専門家やプロ。スペシャリストタイプ。雑記型→タレントやアーティスト。ジェネラリストタイプ?
アフィリエイトのジャンルを決めた後は

ここは広告から離れ、実際にアフィリエイト記事を作っていく手順について書きます。
キーワードは記事の基本。これを見つけるのが最初のステップです。広告もキーワードと関連するものを選ぶのがベースになる。
キーワード探しで使える無料のツールが2つあります。アフィリエイト記事作成に役立てて下さい。
キーワードを決める
キーワードは記事やコンテンツの柱となる部分。これが無いと記事が書けないし、発信する対象を指定できません。
お米について知りたいユーザーに向けるなら、当然お米に関するキーワードを入れる必要がある。
パンに関するキーワードを入れると、検索エンジンもユーザーもパンの記事だと思ってしまいます。
コーヒーについて調べたいユーザー向けに「コーヒーの選び方や入れ方」「カフェインレスのコーヒー」「コーヒーの健康効果」などの情報をまとめて記事にし、発信する。
特化型ブログやサイトはジャンルと関わりが強いキーワードが、どの記事のタイトルにも見られます。コーヒーのまとめなら、必ずコーヒーという単語やコーヒーのブランド名などが入るでしょう。
ではどうすれば、キーワードを調べられるのか。使えるツールは「Googleキーワードプランナー」と「ラッコキーワード」です。この2つで事足ります。
Googleキーワードプランナーで市場調査
自分が書きたいジャンルの市場規模がどの程度か。
これについて調べたい場合に役立つのが、Googleキーワードプランナー。Google公式の無料ツールです。
広告を掲載するのに必要な、入札単価やキーワードの検索ボリュームなどが調べられる。
本来はGoogle広告を使っている人に向けたサービスですが、一部機能は登録するだけで誰でも利用できます。
メインのキーワードと共によく検索される、関連キーワード(ロングテールキーワード)や、競合サイトの多さなどのSEO対策に役立つ情報を入手可能。
キーワードプランナーの利用は通常のGoogleアカウントとは別に、Google広告のアカウントを作成する必要があります。
単純にジャンルに関するメインのキーワードと関連キーワードを調べるなら、後述のラッコキーワードで十分になる。登録が面倒ならこちらだけを先に使う方が早いでしょう。
また、ジャンルごとの平均的なアフィリエイトの利率が知りたい場合は、ASPの具体的な案件を見ればOK。
Googleサジェストキーワードを選ぶ
ラッコキーワードはGoogleサジェストキーワードを調べるのにとても役立つツール。無料で利用できます。
例えば人気ジャンルである金融系。その1つのクレジットカードについて検索してみるとこうなる。


今回は「クレジットカード おすすめ」と打った所、このような検索結果となりました。この中で左上に表示されるのがGoogleサジェストキーワードです。
自分が学生で、学生におすすめのクレジットカードについて記事を書くとします。その際に使うのが、赤線で囲った部分のキーワード。おすすめのクレジットカードに関わるキーワードが入っているのが分かりますか?
これが関連キーワード。これを使って記事を作っていくのが基本となる。例えば「クレジットカード おすすめ 学生 即日」という4語のキーワードを使えば、かなり対象を絞った内容の記事に仕上がります。
学生でクレジットカードをすぐほしいという人。この人向けの記事が関連キーワードから作られる。
関連キーワードが長い程、より対象を絞った内容になっていきます。一般的にキーワードは長くなる程、検索でライバルが少なくなるので、上位表示がしやすくなっていく特徴があります。
最低でも3語以上が望ましい。今回のケースなら「クレジットカード おすすめ 学生」や「クレジットカード おすすめ 女性」などが3語。これより長い方が検索上位を狙いやすくなります。
おすすめは特化型ブログで、どちらの広告も掲載できる形

私は雑記型より、特化型ブログやサイトを作ってアフィリエイトする方がおすすめと考えています。
その理由は後述しますが、一言で言うとメリットが勝るし、それが大きくなっていくと考えるからです。
おすすめのブログ運用は、「成果報酬型広告とクリック型(Googleアドセンス)広告。どちらも貼って併用する」。
特化型だとこの手法がやりやすいと思う。下に詳しく書いていきますね。
アクセス数とPV数を集めるのに、上位表示は必要だから
SNSからの流入も大事だけど、やはりメインは検索から来るユーザーになる。
検索で訪問してもらうには、上位表示される方が断然有利です。
上位表示されるのは、単にアクセスされやすいという特性を示すものでは無い。検索エンジンが、そのブログやサイトの有用性や認めていると同じ意味を持ちます。
会社や法人のサイトが上位表示されるのはこの要素もある。その会社について知りたいなら、会社のサイトを見るのが一番早い。検索エンジンもユーザーも有用だと認めるからこその上位表示になります。
ユーザーの為になるブログ。来たユーザーが離脱せずに記事を読んでくれます。そこから商品紹介や広告クリックに繋げやすいのはイメージが湧きやすい。
単にアクセスを集めるだけでは意味がありません。ユーザーが記事を読んでくれるよう、ユーザー目線でブログを作ることが必須です。離脱されまくるブログの収益化は難しい。
悩みを専門家や詳しい人に解決してもらいたいと思うユーザーは多い。判断するのはユーザー自身ですが、その後押しとなる情報やアドバイスを出せるのは、精通している人であるケースがほとんどです。
特化型の強みは専門家であること。敷居は雑記型より高い分、悩みを持つユーザーの信用を得やすい特徴がある。
固定のファンを獲得しやすいのもこの強みが関係します。この人なら詳しいから、色々聞いてみようと思ってもらえる。この強みは今後、より細分化する世の中で通じてくると思います。
その分野について調べるので、専門家を目指しやすいから
自分が得意とするジャンルを選ぶのが、ジャンル選びでは重要なポイントです。
但し、情報や常識は日々変化していくので、学び続ける必要性も常にあります。その分野や業界のトレンドとでも言うべきもの。これは記事を作る過程で吸収していくことが不可欠。
記事を書くにはそれなりの知識や情報が必要になる。知らないことや商品が出て来るのも当然でしょう。
それはその時に調べればいいと思う。記事を作る内に、そのジャンルに詳しくなっていくでしょう。特化型だと自然とその分野に精通した存在に変化していくと言えます。
人の強みは変化やアップデートが可能な点にある。本や教材には不可能なことです。
雑記型はジャンルがバラけやすい為、1つ1つの分野の知識はどうしても浅くなる。
特化型はネタ探しや記事作成で苦労しますが、1つの分野を極めるので内容が濃いブログやサイトを作れます。
Googleアドセンスの審査に通りやすいから
お役立ちという観点から見ると、雑記型はあまり向いていないように見える。
図鑑や辞書でもそうですが、ある分野を網羅していたり、特化した内容をまとめているものばかりだと思います。Wikipediaもその傾向があり、関連情報のリンクが内部に貼ってある。
昆虫について知りたいなら、昆虫図鑑を買ってくるでしょう。物理学を勉強したいなら、物理の問題集と参考書を用意する。雑誌雑記で勉強をすることはほとんどありません。
雑記型でありがちなのは書きたいネタを見つけた際、自分が書きたいように書いてしまうこと。
日記帳形式とでも言うものかな。読者に向けるより、自分がそうしたいだけに陥りがちな所。
勿論、雑記型ブログでもアドセンスに通るものも存在します。ちゃんと読者に向けて作られたブログなら、Googleは価値を認めて審査に通してくれる。
但し、読者の悩みに応えやすいのは、総合的には特化型サイトやブログだと思います。それを読めば知りたいことが分かる。悩みが消える。こういったメリットを読者に提供しやすい。
雑記型よりもアドセンスの審査に通りやすいのは、読者目線で有用性をアピールしやすい点が効くからです。
また、これからの時代の風潮的に、スペシャリスト的な特化型の方が強いと考えられます。
その点についてはこちらの記事にありますので、良ければご覧下さい。
メインは特定ジャンルの関連記事。時々単発記事を出す
特化型を推奨して来たけど、弱みとなる部分が重いのもまた事実。ネタ切れや知識のアップデートが要るという敷居の高さは無視できません。
そこで対策として、「メイン記事は特定ジャンル関連のもの。たまに単発で別のネタも扱う」を提案します。
特化型とはいえ、それonlyである義務は無い。時に単発で違う話題を取り上げるのは悪くありません。
日経新聞を思い浮かべると分かりやすいでしょうか。
日経新聞は、日本や海外の経済関連のニュースや情報が記事ネタの中心となっている。しかし、天気などの他のジャンルの話題について触れた内容も混じっている。
メインは経済だから日本経済新聞と名乗っても間違いではありません。サイトに置き換えるなら、日本経済特化サイトとでも呼べるでしょうか。
特定ジャンル以外のネタを扱った記事を書き、そこにGoogleアドセンス広告を貼る。紹介する商品があれば、それを併せて貼るのもいいでしょう。
こうすれば、成果報酬型広告とクリック型広告の合わせ技が使えます。
特定ジャンルの記事の所々に関連商品の記事を挟み、そこに成果報酬型広告を設置する。時たま単発で別ジャンルの記事を作り、アドセンス広告を挿入する。こういった運用をベースに出来ると収益が上がりやすい。
広告の2本立てで収益を高める。これがおすすめ出来るブログ運用になるでしょう。
本記事もお読み頂きましてありがとうございます。お役に立てれば幸いです。