ブログと言っても、その中身は千差万別です。ジャンルも多種多様。
日記帳のようなものから、趣味についてまとめたもの。仕事や業種のお役立ちブログもあれば、コミュニティを目的として作られているものもあります。アフィリエイトを目的として作られたサイトもある。
日記帳なら、書くことは日々の記録。家事のことだったり家族のことを書く。趣味の話をするかもしれません。
特化型だと何かのジャンルや分野に強い。副業についてなら副業の種類や向き不向き、時間の捻出の仕方などの情報がまとめられる。自分の経験や他の実践者の話も加われば、なお説得力のあるブログになります。
人は何かしら偏った資質や知識を持っています。レオナルドダヴィンチのような、マルチな才能や知識を持った人は多分いません。ほとんどの人には得意と苦手、知る知らないの分野がそれぞれ存在している。
辛い物が好きな人にとって、激辛カレーの話は興味があるでしょう。辛いのが嫌いなら、好きな人の感性や気持ちは理解しづらい。
アパレル業界の人なら服についての知識が多い。その知識は一般人には分からないものだらけ。服や服飾にかける思いは、その分野の人以外には伝わりにくいでしょう。
寝坊してしまう人は、朝早く起きることが苦痛。朝早く起きれる人には理解しがたい感覚でしょう。手先が器用で糸を糸通し無しで裁縫針に通せる人は、通せない人の悩みは見えにくい。
できるのはその人にとって、普通で当たり前だから。手先が器用という資質の有り無しで両者は分けられている。
人は知らないことの方が圧倒的に多いです。できないことが多いのも当然。経験がないし、そもそもそれがあることすら知らないからです。興味を持たないジャンルの方が多いと言える。
では自分の知る限られた分野の話を、ブログのジャンルや記事のテーマにするなら、誰でもやれるのではないか。
思いつきやすいのは雑記系。雑記は日々の生活でしたことや出来事になるので、ネタそのものは豊富です。
平日は仕事だから家に帰宅してからのことを書いたり、休日に何をしたかを記事にする。どんな人にも生活はあるから、それをそのまま加工してしまう。
これなら書くことは尽きないと思います。料理や掃除も題材になるし。
しかし、ユーザーは誰かの雑記を見たくて検索するかというと、そうじゃないと思います。
特定個人(友人だったり有名人)の生活には興味を持たれるかもしれないが、一般人の生活には関心は持ちにくい。それよりは自分の悩みや知りたいことを検索し、それに詳しそうな相手を探して訪問するでしょう。
何かのジャンルを扱い、特化した情報をまとめた特化型ブログなら、ユーザーはそこを見ようとする。
アフィリエイトをするなら、運営しているブログやサイトに訪問してもらうのがまず第一です。雑記系よりも特化型ブログの方が、その目標を達成しやすい。
それは何故なのか。そこを見ていきます。
特化型ブログ=専門店?

雑記系よりも特化型ブログがいいと、上で言いました。
何かに特化していることはなぜ有利に働くのか。それは人間心理に関係してくる要素があるから。
知りたいのは人間。悩むのも人間。人が望むから検索は行われる。運営者も人間なので、人の持つ心理的要素が関わってくる。人と人のやり取りは、リアルだけでなくネットでも起きている。
自分が困っている時、どんな人に聞きたくなるか。それはネット上でも同じことです。
そこを考えると理由が見えてくる。
①ユーザーは、何屋さんか分かると訪問しやすい
もし家の鍵を無くしたり、壊れたりしたら。鍵屋さんに連絡して対処しますよね。
ネット空間は巨大な街中のようなものでもある。外食したいなら、外食についてまとまっている情報を調べます。引っ越しするなら、引っ越し屋のサイトを見て料金やサービスなどの比較をしてみる。
自分のブログが「健康」をテーマにしているなら、そこに訪問する人は健康に関する興味が高い人になる。健康に効く食品だったり、運動法や家でできるストレッチなど、健康に近づく為の情報を気にしている。
あまりにジャンルがバラバラだとユーザーはそのブログに、自分が求めている情報はないのではと思ってしまいます。
スマフォやそのキャリアに関する話かと思いきや、いきなり無関係に感じる副業の話が出てきた。さらに趣味のドライブを熱く(?)語った記事がヒットした。
ユーザーから見ると、このブログはよろず屋さんですか?と思ってしまう(銀魂のよろず屋=何でも屋)。
掃除をお願いするなら、ダスキンなどの専門家にした方が安心感がある。よく分からない業者や人を呼んで、雑な仕事をされて料金を請求されるのは、購入者としては避けたいはず。
ブログやサイトでも、専門店を作る意識でやる方がいいと言える理由です。
②検索エンジンに評価されやすくなる
GoogleやYahoo!といった検索エンジンは、ネットという巨大な図書館の管理者。
本だって何かしらの分野や知識に特化した情報が載っています。よろず屋みたいな本はほとんどない。そんな本があっても読者は読んでくれない。
音楽の勉強がしたいのに漫画が入ってたり、旅行の話に変わったら、その人はもう本を本棚に戻してしまうでしょう。
そんな本を書いたって、編集者はOKを出さないはず。何を書いた本か分からないし、そもそも自分も読者も読みたくなるような本ではないから。
検索エンジンも同じような目線ではないかと。
ユーザーが読みたくなる、読んで価値を感じる。何かに特化することは、そこに近づける一歩になる。
③運営者の得意分野だから
人は好きなことや得意なことは、いくらでも語れます。
釣りが好きな人なら、目当ての魚が釣れるスポットや時期、釣り道具や釣り仲間のことなど、どこまでも喋ることが可能でしょう。釣り好きが聞き手なら、釣りのことで盛り上がるはず。
普段は寡黙な人が、ゲームのことになると途端に食いつきが良くなる。1人で黙々と作業するのが好きで、家ではゲームをひたすらやっている。1人作業が得意な人同士なら、通じ合うものも多いかもしれません。
自分の得意分野なら、考えなくても言葉や知識が出てきます。苦にならない。知識や経験を増やすのもハードルが低いでしょう。好きなら本人にとっては苦行とは感じにくいから。
訪問してくれるユーザーにとっても、通じ合いそうな部分がありそうと感じる。運営者にしても、ユーザーと通じ合える方がやりがいや成果に繋がりやすくなります。
職場でも通じ合える人が1人でもいたり、上司や部下と認め合える仲であれば、自ずと仕事への姿勢も真摯になるし、パフォーマンスが上がります。何より、本人が楽しい!と感じる。
運営者が楽しい、やりがいを見出せる方が、継続にも繋がる。得意に特化すれば、そこに近づけるでしょう。
アフィリエイトのジャンルは多種多様。何に特化すれば?

運営者には何かしらの強みがある。好きなことや得意なジャンル、長年続けてきたことなど。それをアフィリエイト記事に持っていけば、特化型ブログは形になってくる。自分の知識や経験が、1つの宝になるような感覚。
ではユーザー目線ではどうでしょう。自分が選んだジャンルは、ユーザーにとって有益になるか。
ジャンルそのものは検索されたり、されやすいものである。でも記事を読んでもらえている感じがしない。
うーん、需要がないのか。自分の強みを発揮して作ったページなんだけど・・・ せっかく時間を割いて作ったのに、読まれないのはやはり悲しい。
ジャンル選びが悪いのか? ユーザーが求めているものにそぐわない?
そこを考察してみます。
A需要が高いもの=よく検索される
需要と供給。よく聞く言葉ですね。
ユーザーがよく検索する=需要が高い。市場原理では、需要がある所でお金が動きます。
一般的に、ジャンルとして挙げられるのは「副業」や「転職」、「お金」や「ダイエット」など。これらはユーザーの関心が高い為、アフィリエイトのジャンルとして人気が高い。
転職で悩む人向けに、転職に関する情報を発信する。例えば、異業種や未経験の職種に就きたい場合、書類審査を通過する為の履歴書や職務経歴書の書き方が知りたい。面接でアピールすることが気になる。
こういった悩みを持つ人は多いでしょう。その人に向けて、自分の体験や考えを混ぜて発信する。面接官や人事は何を見ているか、その会社が求めている人物像は何かなど、転職に結び付く道筋やポイントをまとめる。
ユーザーにとって価値を感じるページになるでしょう。自分が知りたいこと、不安な点が解消されるから。
人の悩みはそれぞれですが、その中でも多いものは、万人が抱きやすい悩みと言える。訪問者は不安や不満がある。何とかしたい!解決法はないの?
そこに注目して解決策を提示するなら、訪問してくれる人は出てきやすい。
アフィリエイトの需要が高いジャンルは、ブログのテーマとして1つの指標となる。
B運営者の「強み」=記事を作りやすい
上でも言いましたが、やはり得意なものは語りやすいですよね。
副業をしている(経験)人としていない(未経験)人が、副業について記事を書くなら、当然前者の方がスルスル書ける。副業の経験が長くてそれが好きなら、なお範囲も広くて深堀りした情報や知見も出てきます。
好きこそものの上手なれという言葉があります。好きであるなら学ぶのは苦しくなりにくい。好きだからこそ続けられるし、磨かれる。好きから得意に発展し、その人の強みとなる。
強みは自信になる。自信がある方が、人は安心感を抱きやすくなる。オロオロして自信が無さそうな人より、どっしりと構えている方から教わったり、話を聞きたくなりませんか?
ブログでもアフィリエイトでも同じだと思います。
得意分野がないと思う人もいるかもしれません。そんな人はどうすればいいんだ?
私も飽きっぽい一面があり、続けられてきたことなんて無いよって思っていた。どう考えても弱みにしか思えない。弱みや悩みが嫌いで、それとどう付き合うかと考えていました。
飽きっぽいというのはどういうことなのか。なんで飽きる? 飽きっぽいことは世間では評価されないけど、それは何故か? 飽きっぽい人はどうしたらいいんだろう・・・
しかし、見方を反転させてみると、言えることは色々あるんじゃないかと思えるようになりました。
飽きっぽいのは別に自分だけじゃない。自分と似た悩みを持っている人はいるはず。飽きっぽいという特性を理解すれば、それに応じた立ち回り方がある。飽きっぽくて悩む人の心理は理解しやすいよね。
この場合、弱み→強みに変換しているのが見えませんか?
自分が苦手だ、弱いと思っていることでも、考え方次第では逆に語りやすくなる。「ずっと悩んできた=辛かったけど続けてきたこと」でもある。それについての経験や克服体験は、同じ悩みを持つ人には響きやすい。
好きで得意は分かりやすい武器なら、その逆は分かりにくい武器と言えるかもしれません。それをテーマに持ってくると、運営者にとって作りやすいでしょう。
A×B。需要と得意が重なるようにすればいい?
ユーザーの「需要」と運営者の「強み」。これが重なるのがベストです。
転職を例に取ります。転職と言っても初めての人から、何度も経験があるという人がいる。同業他社への転職もあれば異業種や未経験職への転職というパターンもある。年齢も20代から50代と幅広いし、性の違いも関係してくる。
運営者が男性で30代なら、同年代の同性に伝わりやすい発信になるでしょう。ユーザーが女性で年齢も違えば、あまり参考にはならないかもしれない。業種が違うなら、分かりにくい部分も増える。
一口に転職と言っても、その中身は多種多様。ユーザーが求めている情報は、運営者が発信したものとは重ならないことも多い。
「50代」「男性」「楽な仕事」など、その人が欲しい情報はニッチであることは多いし、ニッチな需要を満たす情報を出せるかは分からない。
ニッチとは「隙間」を意味するそうです。ビジネスでは大企業が扱わなかったり、潜在的な需要がありながら、まだ供給がされていない所を指す。ニッチな所を掘り出し、そこから記事を作る。
これがユーザーに届けば、自ずと最後まで読んでもらいやすい。だってまだ世の中には出てきていない、ニッチな情報だからです。
ユーザーの「需要」と運営者の「強み」。ここには恐らくギャップが存在する。それを埋めるのがニッチなのかもしれません。ニッチを見出して両者を結び付ければ、ユーザーが価値を感じる内容に仕上がるのではないか。
そこまで考えてジャンルやテーマ選定をできれば、アフィリエイトブログとして収益化もできる。
こんな観点を持つのが、ジャンル決めには大事ではないかと。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。